鼻笛で悩む
犬も歩けば棒に当たるというが、私も楽器屋に入ると何やら怪しいものにぶち当たることが多い。
今回はこれだ。「Nose Flute」と書いてある。つまりは鼻笛。
横浜ヤマハに2種類おいてあって、ひとつには1000円という値段札が付いていたが、こちらの方には値札が付いていなかった。レジで聞いてみると432円ということだったので買っちゃったわけだ。もう一つのほうは一まわり大きくて少しだけカッコイイ。変な楽器のサイトに「ボカリナ」として紹介されているので、そちらを見ていただきたい。
こちらを選んだのは上の写真にも写っている小さな穴がなにか機能するんじゃないかと思ったからなんだが(オクターブとか、ビブラートとか)実際に吹いてみると関係なかった。紐でも通してぶら下げるんだろうか?
これが裏側。上のほうを鼻に当てる。
説明書によれば「鼻と口にピッタリ合わせろ」みたいなことが書いてあるが、実際には花にはピッタリくっつけることが必要だが口の方はそうでもない。
音域は口笛よりも狭い。まだ安定して吹けないということもあるがC~C~Eの1オクターブ半というところ。
これが2オクターブ以上確実に出せるようになると、ちゃんとした楽器として使える。音階も自由自在だから、ジャズを演奏できる最安値、最軽量(3.5g)な楽器になる。
これまで、スライドホイッスルでセッションに参加させていただいたりしていたが、こちらに乗り換えるかも。
しかし、これを演奏している風景はなかなかにマヌケなようで、「みっともないから人前で演奏するな」と言われてしまった。え~、そうかな~?でも自分から見えないからいいんじゃないのかな?
で、音域も確かめないうちに演奏を録音してみた。キーはいつものBbだ。一発撮りなので最初と最後でスキルが変わってきている。演奏しているうちにうまくなっていくのだ。音質をおとして3コーラス録音した。1分半ほど我慢していただきたい。
「Noseflute_bluesette.mp3」をダウンロード
鼻息って意外と続かないものだし、何と言ってもタンギングできないのがなかなかに苦労するところだ。でも面白い。
3月11日追記:
すっかり忘れていたが、鼻笛でもやはり腹式呼吸は必要だったのだ。ただ、肺から鼻へは間に調整する部分がなくて直結なので、腹式呼吸の場合にはお腹で勢いを調整しないといけない。これはなかなか難しい。肺呼吸のほうが簡単で、ついつい肺呼吸してしまうのだ。
鼻笛の音域を広げようとして、音を出す部分に透明テープを貼ってみた。これはいわゆるセロテープではなくてスコッチ社の透明テープというもので、経年劣化が少ない。
こんなふうに改造すると、ちょっと吹くのにコツがいるのだが上のCまで出るようになって、音域が2オクターブまで広がった。
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