元軍人の小説で悩む
半島あたりの雲行きが怪しくなったころに買ったものを今頃読んでいる。
まぁ、当面はキツネとタヌキの化かしあい(「バカ試合」という変換ミスにも感心)に終始するみたいで戦争はすぐにはないだろう。
で、小説では韓国が北朝鮮の軍部の下部組織に浸透してプロパガンダを行い、軍部を実質的に弱体化させたうえで侵攻し、武力で半島統一を実現する。しかも「他国の軍隊はすべて出て行け」というおまけつきだ。
しかも撤退する中国軍から核兵器を没収して実質核保有国となる。
で、そういうのを中国が黙ってみているわけもなく、半島へ武力侵攻を企てる。それを米軍の秘密部隊が秘密の新兵器で阻止できるかな?というのがクライマックス。
で、書いているのが元米空軍少尉だたデイル・ブラウンという人なのだが、この人、絶対に軍のマニュアルとか作戦要綱とか持ち出しているのだと思う。だって、戦闘中のいろいろな手順や手続きが非常に細かく描写されていて、それがこの小説の魅力の一つになっている。
この作家の他の作品で読んだのだったと思うのだが、この人は爆撃機関連の業務についていたらしくて、戦闘機よりも爆撃機に偏重した戦術を立てる傾向にある。
ただ、ハードSF的な知識には弱いようで、秘密兵器プラズマ爆弾に関する考証がかなり弱いと思う。
でも、この人の本を固めて買ってしまっているので、もうちょっと付き合わないといけないんだなぁ。
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