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2018年9月の13件の投稿

2018年9月30日 (日)

耳の良い怪獣で悩む

TVで予告編が度々流されているのを見て、これは出来の悪いSF映画だと思った。

Quietplace

音を出したら即死とか言っているのに、子供に音の出るおもちゃを持たせて、しかも電池まで入れてるんだから、これは設定が甘すぎるだろう、と。

しかし、他の予告編をみると、子供に年上の女の子が音の出るオモチャをこっそり渡しているシーンがあって、なるほど何かわけがあったのかな? とか思ったり、エミリー・ブラントが出ているというのはそんなに低予算な映画でもないのかな? とかも思ったり。

ということなので、台風が来るかもしれないという午前に見に行ってきた。

たしかに怖いんだけど、う~ん、あのポイントに誰も気づかなかったかのなぁ?

もしも実際にこんな怪物が現われたとして、まずやることは怪物の聴力を確認することだろう。壊されないように確実に装甲したスピーカーからいろんな周波数をいろんな音量で流して怪物の反応を見るとかするんじゃないかなぁ。

怪物自身も装甲っていうか、硬い殻を纏っているんだけれども、これは0.50口径で撃ち抜けなかったのかなぁ? 0.50でだめなら20mmとか、ミニガンとかRPGとかでなんとかならなかったのか?

まぁそれはできなかったということで、そういうことにしとこうか。しかしあの怪物の造形がいただけない 。アメリカ人の考える怪物ってまぁせいぜいこんなものだろうな。

エミリー・ブラントの熱演がいいので、まぁ駄作とか言いきるのはやめておこう。しかしblogに書くにあたって調べてみると、制作がマイケル・ベイだ。あの駄作「パール・ハーバー」を作ったやつだ。前もってこれを知ってたら見に行かなかったなぁ。

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千原ジュニアの方程式で悩む

「イッテンモノ」というテレビ朝日の番組が、惜しまれながら最終回を迎えたらしい。何度かは見たことがあったが、それほど入れ込んでいたわけではない。しかし最終回を千原ジュニアをゲストに迎えてなかなか充実した回だった。

Ittenmono

その中で千原ジュニアが「千鳥」を評してこんなことを言っていた「おまえらは二人の力が5:5やねん。そやから5×5で25の力が出せる。これが6:4やったら24にしかならへんねん。」

たしかに7:3なら21だし、8:2なら16にしかならない。和を一定にしたとき積を最大にするのは両者がイコールの時で、これはある程度常識ではあるがお笑いにそれを適用するのは面白いと思った。

お笑いをコンビに限定すると、たしかに5:5がその積を最大にする。では3人ではどうか?3人がそれぞれ3:3:4の力を持っているとその積は36になる。

さらにもっと究極をもとめて3人が3.3333の力を持っているとすると、その積は37.037となってさらに大きな力となる。「東京03」を見ていると、そういうことなのかな、と思ったりもする。

では4人ではどうか。2.5の4乗というと39.0625となるので、さらにパワフルになる勘定になる。しかし5人では2の5乗で32にしかならない。

では最高の力を与えるグループ人数は何人になるのか?それは3人~5人の間のどこかにあるはずだ。試行錯誤してみた結果がこれだ。
Juniorequation
最高の力を与えるグループ人数は3.68人で、その時のパワーは39.59862となった。これはいったいどういう数字なんだろうか?πとかeとかの値も試してみたが、全然お呼びでなかった。

というのが「千原ジュニアの方程式」とその拡張なのだが、さてどんなもんでしょうね?

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2018年9月23日 (日)

完全ワイヤレスイヤフォン買い替えで悩む

完全ワイヤレス・イヤフォン「X2T」を使ってまだ一年にならないのだが、亀裂が入ったりときどき挙動不審があったりするので代わりになるものを物色していた。そうしたらタイムセールのような形でこんなもの(Lezon TWS-i7)が1980円送料無料で売られていた。

Lezon_twsi7_1 何だか不良在庫の一掃を狙っているんじゃないかとも思えるのだが、安いし経験値を上げることになるかもしれないと思って買ってしまった。

X2Tと比べると本隊の電池容量がX2Tの85mAHに対して45mAH⇒50mAHらしい。それでも音楽を3時間聞けるということだから、X2Tよりは消費電力が少ないのだろう。

一見、アップルのワイヤレス・イヤフォンんいているのだが、「他社の類似品」って、お前の方が類似品じゃないのか。

Lezoni7
で、到着したLEZONだが、マニュアルがペラッペッラでいかにも内容なさそうということはおいといて、なんと左右別々にBlueTooth接続するらしい。というのは到着早々に左側がPCにつながり、右側がスマホにつながっているという経験をしたのだ。

「パワーオン」「パワーオフ」「コネクティング」などのアナウンスの声がX2Tと全く同じなので、きっと同じICを使っているのだろう。挙動が違うのは基本的な設定が違っているのだろう。ペアリングや電源投入の操作が違っているのだが、いまだにそのあたりはよく理解できていない。

そもそも、本体に充電するほうほうがマニュアルにも書いてないし。本体を充電用ケースに入れただけでは何も起こらなくて、どうやら充電スイッチ(上の写真の下の方に見える)を押さないといけないらしい。

Charging 本体を充電ケースにいれて充電スイッチをオスと初めて充電スイッチの横のLEDが青く光り、本体は充電中を示すためか赤いLEDが点灯する。2~3時間経つと本体のLEDが青く光って、おそらくこれが充電完了の表示なんだろう。これは予想なので、まだ確信しているわけではない。充電と放電を何度か繰り返さないと確信はできないなぁ。

というわけで、騙しだまし使うならともかく、あんまり人には勧められないなぁ、という感想。

翌朝追記:

Lezon_direct_charge イヤフォンに直接充電するケーブルというのが付いてきていて、それで充電すると本体LEDが赤く光るので、これはやっぱり充電中表示らしい。

で、そういえば書き忘れていたが、音質としてはX2Tよりもいい感じがする。まだ屋外で使っていないから正式な評価とまではいかないけれども。

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2018年9月22日 (土)

曲探しで悩む

横浜の東急ハンズで買い物をしていたら聞いたことのある音楽が流れてきた。これはジョアン・ドナートだなとは思ったが曲名を思い出せない。

ちなみにこんな曲だったと思った。コードはテキトーだけど。

Jodel

しばらく鼻歌で歌いながら歩いていたが思い出せないので、スマホに入っているドナートの曲を片端から聞いていった。そうすると「Cape Com Pao」という曲だということが分かった。

ところが、この曲名で検索しても動画はおろか何にも出てこない。これはいったいどういうことだろうか?

mp3を持っているということは、私はこの曲の入ったCDを持っているはずだ。探してみるとそれは確かにあって、曲名としてはこういうクレジットになっている。

Cafe_com_pao
CapeじゃなくてCafeだったのか。それにしても「cafe com pao」で検索してもそれらしきものが出てこない。結局カッコ内の「jodel」でこの音源を見つけた。

では「Cafe com Pao」とはどういう意味かというと、「パンとコーヒー」だそうだ。なるほど、日本語の「パン」はポルトガルから伝わったとは聞いていたが「pao」と書くのだったか。なるほど。

で、Jodelというのはポルトガル語の辞書には載っていない。固有名詞か?同じドナートの曲で「cade jodel」というのがあるが別物で、cadeというのは「どこだ;どうしたのだ;何が起こったのだ」と辞書には書いてある。何が起こったのだ?

翌朝追記:

何だあるんじゃないか:Cafe com Pao

ジョアン・ドナートの曲はコード進行が「ちょっとだけ」ひねってあるところが好きだ。ジョビンみたいに「大ひねり」とか「ひねりすぎて原形をとどめない」ということがないので、コード進行にいちいち納得がいくのだ。

しかし、この曲譜面が無いんだなぁ。

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2018年9月17日 (月)

SoundPlay()で悩む

音楽生成のWEBページを作ったり、自前で生成したりしていて、これをWEBアプリケーションとしてまとめようとかしていたのだが、どうにもJavaScriptではうまくいかない。

ブラウザによって動作が違ったりするのが耐えられないので、Windowsのアプリケーションとして作ってみようと思った。

で、音を出すのはMIDIではなくて音程の一つ一つをWAVファイルとして作って、これをWindowsのAPIで鳴らしてやろうというわけなのだが、これでちょっと困ったことになっている。

まず、これが作成したWAVファイル。すべての音程で長さを0.5秒に揃えている。

Trai50_45
波形は三角波で、拡大するとこんなふうになっている。

Trai50_45_zoomed
こんな音だ。

「Tri50_45.mp3」をダウンロード

ところが、このWAVファイルをSoundPlay()というAPIで鳴らすと、こんな音になってしまう。

「Track14_captured.mp3」をダウンロード

どうなってるんだ? ということでこの音をキャプチャするとこんなふうになっている。

Trai50_45_captured
聞いた感じでも頭に何か付いている感じだし、長さが0.2秒ほど長くなってしまっているのでたしかにそういうことなんだろうと思うが、原因がよくわからない。同じWAVをちょっとずらして重ねているのかと思ったがそうでもないようだ。

このAPIはWAVファイルが見つからなかったり、ファイル形式が違っていたりすると警告音を出すという仕様なので、私が作ったWAVになにかまだ気に入らないところがあるのかもしれない。そう思ってWindowsの標準サウンドを鳴らしてみたりするのだが、これはちゃんと鳴らせている。

22Kサンプルのモノラルっていうのが気に入らないのかなぁ?ファイル容量を増やしたくないのでこういう仕様にしているんだけれども。

とか言いつつ、いろいろなデータを食わせて試していると、上記の変な音が出なくなった。どういうことなんだろうか? まぁちょっとだけ気にしつつ先へ進んでみよう。






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2018年9月16日 (日)

「OK, Google」で悩む

TVのCMで「OK、Google」とか言っているので私もやってみた。

Turn_on_tv スマホに「テレビ消して」と言ってみたら、ほんとうにTVが消えた。「テレビつけて」と言ったらまたついた。

つまり、ウチのTVにはChromeCastを接続しているので、AndoroidのスマホからChromeCastを介してTVの電源を制御できるらしい。

それならば、と「衛星放送点けて」と言ってみたら無視された。さすがにそこまではできないのだな。

AndoroidではiPhoneのSiriほど気の利いたことは言ってくれないので、いろいろ意地悪を言ってみるのだが、Google検索のほうに流されてしまう。







Open_cartain 「カーテン開けて」と無理を言ってみると、どこかのBLOGを探してきたようだ。

昨夜寝る前にスマホを充電したかどうか、本人ならわかるんじゃあないかと「充電したかな?」と聞いてみるとご覧のようにモバイルバッテリーを買わせようとする。

万歩計を参照できるかと思って「昨日、何歩歩いた?」と聞いてみたが、なんだかよくわからないWEBページを引っ張ってきた。

まぁ、今のアンドロイドではこんなものかな。WindowsのCortanaよりはよっぽどマシだ。

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2018年9月 9日 (日)

アムロの引退に悩む

安室奈美恵には会ったことがある。

NHK様を顧客として仕事したことがあって、その関連で私は渋谷のNHKのエントランスのあたりで公衆電話をかけていた。まだ携帯電話が出回る前のことだった。

電話の途中で私は少し待たされることになり、通り過ぎる人たちを眺めていた私の前を安室奈美恵が一人で歩いて行った。当時はまだそれほど知られていなくて、しかし私は知っていたのでそういう視線を感じたのかもしれない。一瞬だが確かに目と目が合ったが、もちろんそれ以上のことは何も起こらない。たぶんアムロ16歳くらいじゃなかったかな。

そんなアムロが引退宣言し、本当に引退するみたいだ。今のままでも続けられるだろうが、例えば50歳になって美魔女とか言われながら歌い踊るのもいいだろうけれども、きっと引き際というのは40歳と50歳の間のどこかにあるのだろう。そうすると、いっそ切りのいい40歳で引退というのが潔いという判断だったのだろうと思う。アムロ自身としては、だ。

エイベックスはたぶん別のことを考えていたはずだ。アムロの商品価値は年々下がっていくだろう。小室のようなプロデューサーがバックにいない限り、今後の大ヒットは望めない。ならば、派手に引退興行を打てば、引退による損失を最小限に押さえられる、と。

エイべックスの頭にはきっとこんなグラフがあったはずだ。

Amuro_sales
このグラフはあくまでも私の想像である。二つのグラフのそれぞれ下の図形の面積が総売り上げになるので、紫のグラフがのピークがもうちょっと高ければ活動を継続する場合とトントンになる。

実際の売り上げはこんなに簡単なものじゃないらしくて、ネットでこんなものを拾った。

Amuro_vs_ayu

これはきっとCDの発売日と販売数だけで作ったグラフじゃないかな? しかしそれにしてもこんなにデコボコしているとは、音楽業界も水ものなんだなぁ。

などと思いつつ、ご親切に貸していただいたアムロのファイナルコンサート(東京ドーム)のBlu-Rayを見た。

Amuro_namie

正直こういうコンサートには行ったことが無いので圧倒された。プロジェクション・マッピングの動画の存在感がすごいね。それとダンサーのスキルはすごいんだが、皆さん動きが同じで「ダンサーは誰が倒れても交代できる」感が強い。さらに気が付いたことというと、バックバンド(オケなんだろうけど)のドラム以外の音量が異常に低い。ベースなんてほんとに聞こえない。つまりアムロのボーカルが最前面に出てきていて、さすがはアムロのコンサートという感じだ。

で、アムロ自身はあれだけ踊って歌うっていうのはよく息が切れないものだなぁ、と。ひょっとして口パクだろうか?と何度も口元や喉の動きを見ていたのだが、マイクが入っているかどうかはわからないけれども確かに歌っているのは間違いないと思う。胸や腹の動きで呼吸がわからないのが不思議ではあるが、あののどの動きは歌っている。

口パクかどうかなんてことは、30曲を歌い上げるコンサートではもうどうでもいいって感じだ。すごいなぁ。

しかし、左肩の入れ墨はきれいに消えたなぁ。上から何か塗っているのかもしれないが、それにしてもきれいだ。



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2018年9月 8日 (土)

低予算映画で悩む

「カメラを止めるな」見てきました。こういう映画は「午後のロードショー」ではやらないだろうし、TVでの放映も期待できないような気がしたので。

One_cut_of_death

怖くて面白かった。声出して笑ってしまった。詳しいことはざっくりでも書かない方がいいと思う。

この映画はネタバレが世間に広がる前に見た方がいいです。制作には300万円かかっていないらしくて、特にアイディアが秀逸というわけでもない。要するに丁寧に作りあげたってことかな。

トム・クルーズの映画の製作費が200億円だとかいうのを聞くとバカバカしくなるけど、トム・クルーズのは笑うための映画じゃないしね。

「あ、こんなところに…」
「ポンっ!」

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2018年9月 3日 (月)

中古小型PCで悩む

Msi_u10010インチディスプレイを持った小型PCをハードオフで見付けた。CPUはAtomで1.6GHz、メモリ2G、HDD160GだがOSなしだ。

いまどきHDDのノートというのはいただけないが、5000円ほども出せば120GのSSDが手に入るから、2.5インチのHHD搭載というのはかえって好都合だ。

問題はOSだが、これはもう使わなくなったWindows7を何とか都合付けようと思う(できるかな?)。

ざっくりとした仕様はこのようになっている。Wifiがついているのも購入意欲をそそられた原因の一つだ。

心配なのは画面サイズ(解像度)だが、これは1024×600と判明した。つまり以前愛用していたDELLのmini9と同じだ。

Msi_u100_spec

店頭で以上を確認してレジでBIOSの起動を確認したときに初めて気が付いたのだが、このPCはとんでもない色だった…。でももう後へは引けないものなぁ。アクリル・カラーで塗りつぶそうか。

Msi_u100_pink

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2018年9月 2日 (日)

イヤフォンの劣化に悩む

完全ワイヤレス・イヤフォンを買ってまだ1年にもならないのだが、いろいろと不具合が出始めている。

ひとつは電池系のトラブルだ。どういうわけだか片方だけ電源が落ちるということが二度あった。

ふつうなら片方ずつ「バッテリー・ロウ」というアナウンスがあった後、両側で「パワー・オフ」というアナウンスとともに両方同時に落ちるのだが、「バッテリー・ロウ」のアナウンスもなく片方だけ突然「パワー・オフ」と言って落ちてしまう。落ちていないもう片方は問題なく動作しているのが不思議。

充電のための接点が接触不良なのかもしれない。静止した状態で充電できればいいのだが、カバンの中で移動中に充電したりもするので、片方が充電不十分だったのかもしれない。

もう一つの問題があって、これはイヤフォン本体に入ったヒビである。

X2t_clack
落としたりはしていないので、おそらくは汗による膨満なのだろう。ということはプラスティックの寿命だな。瞬間接着剤で補修することはできるだろうだが、隙間にたまったゴミだか垢だかを綺麗にしてからでないと接着したくない。

ヒビの部分を接写するとこんなふうになっている。これは膨満だろう。

X2tgap

なので、透明テープで巻くとかの安易な補修しかできない模様だ。ならいっそ新しいのを、と物色を始めたところだ。

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高難易度の知恵の輪で悩む

Tienowaあるお店の店頭でこんなものを発見した。普通ならスルーするところだが、置いてあったサンプルをしばし触ってみて、これは難しい、と。

これはじっくり取り組んでみる価値があるのではないかと思って買ってしまった。

知恵の輪って、同じようなものだと思っていたのだが、これは難しい。まずこれはスリーピースであるということ、それから、各ピースに隙間があって、この隙間と薄い板になっている部分を組み合わせて抜くんだろうな、という先入観がある。

この先入観を貫き通すのがよいのか、それともまったく新しい観点からのブレークスルーがあるのか、というのが楽しみなところだ。

箱の中身はこんなふうになっている。この写真での右上のピースの板の部分へうまいこと他のパーツの隙間を持ってこれればいいと思うのだが、なかなかそんなに簡単には解かせてくれない。
Chienowa
とりあえう、今立ちはだかっている壁がこれだ。画面中央ちょいと左に見える隙間を画面中央ちょいと上にある板の部分に持って行きたいのだが、画面中央やや左から下へ伸びている第三のピースが邪魔をして隙間が板に届かない。


Chienowa2
まあここまでは誰にでもわかることなので、この先をどうするのかということが問われるわけだが、う~ん、まだまだブレークスルーには遠いかなぁ。

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伝説の旅行ジャーナリストに悩む

新聞を読んでいたら「兼高かおる」がどうしたこうしたなんてことが書いてあった。え、兼高さん? 本人じゃないだろうから娘さんかな? と思ったらなんと本人だった。90歳らしい。

Kanetaka

兼高かおるというと、「兼高かおる世界の旅」というTV番組で世界中を飛び回って旅行番組の走りを作り上げたひとだ。1969年から1990年まで続いたというから長寿番組だなぁ。

WIKIによればお父さんがインド人だったということで、なるほどそういえばインド美人という感じはあったし、なんとなく色黒ではあるなぁと思っていたのだった。


旅行する中でJFケネディやダリと会ったりしたこともあったらしい。私も番組を見ていたはずだがそういうのは覚えていないなぁ。

1カ所1週間のスケジュールで本人とカメラマンとアシスタントという最小構成での撮影、しかもほとんどアポなしという強行軍だったらしい、よく続いたものだなぁ。

神戸の香蘭女学院出身ということで、黒柳徹子の後輩にあたるとか。じゃぁ徹子も神戸だったのか。横浜の「人形の家博物館」の館長も務めたというのも徹子の後輩だな。

ということで、懐かしい番組の懐かしい人を見つけてしまいました。

1月14日追記:

兼高かおるさんが2019年1月5日に亡くなられたそうです。92歳だったかな。
「結婚は?」という質問には「結婚の意味が分からない」と答えておられたそうです。合掌。

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伝説の旅行者に悩む

Isabella_birdイザベラ・(ルーシー)・バードは1831年生まれの英国婦人だが、1787年(明治11年)6月から年末にかけて日本を旅行し、旅行記を出版した。

旅行記は妹への手紙という形になっている、というかそのまま妹への手紙を元に出版したものだ。

巻頭に「健康を回復するために日本を旅行することにした」とか書いているが、いやいやこれは病人のすることじゃないですよ。

膝まで入るぬか道を歩いて山越えをしたり、濁流渦巻く川に方までつかりながら歩いて渡ったり、これじゃまるで探検旅行じゃないですか。

同行したのは伊藤鶴吉という18歳の通訳一人で、彼は旅行中献身的にバードに尽くすのだが、バードの方はあまり信用していないのか、「宿賃をごまかしている」、「採用した時の経緯が不明瞭」などの文句を言ったりもしている。それでも「全財産を伊藤に預けたが、彼がそれを持って逃げるということはなかった」などとも書いている。

旅行記は原著に準じて上巻下巻の2巻構成になっている。上巻では日本到着から日光を経て新潟へ移動し、その後日本海側を青森まで難行苦行して青函連絡船で函館まで行く。ここまでで9月になるのかな。下巻では関西の方へ回るらしい。

私は今やっと上巻を読み終わったところで、まぁそこまでの話では読むほうも結構難行苦行だった。内容も退屈と言えば退屈だし、クライマックスも期待できないってわけで。

しかし、バードのレポートにはいろいろと注目すべき事実が記されていて、当時走り始めていた国鉄の東京-横浜間の料金が三等が1分(1シリング)、二等が60銭(2シリング6ペンス)、一等が1円(3シリング8ペンス)であり、この路線は1年間に800万ドルの収益を上げていると書かれている。

あちこちの村を訪れた際にも伊藤がその地の警察へ行って村の戸数と人口を調べてきており、それぞれの地での村人たちの様子が生き生きと書かれている。

気が付いたことを箇条書きにしてみると以下のようになる。

・日光までは日本の文化を気に入っていたようだが、新潟への道から「村人は男女ともに上半身裸で」という表現が多くなる。
・子供の教育やしつけについては田舎へ行っても感銘を受けていた様子。
・交通機関は道の良いところでは人力車、道が悪いと馬や牛に乗る。川は橋があればもちろんそれを利用するが、新潟から先では豪雨で橋が流されることが多くて、川の中を徒歩で渡ったりする。
・当時西洋人は当然珍しくて、しかも女性なので野次馬が山のように押し寄せたらしい。
・それでもバードは果敢に着物を着て変装し、葬式や結婚式に参加したりしている。
・キリスト教の布教について関心が深く、日本人の宗教観にしばしば触れている。
・「西洋の文化から隔絶したところで生活が成立している!」
・バードは道中一度も物乞いを見たことが無いと書いている。
・警察官が村人たちから尊敬されている様子が描かれている。思うに当時の警官は元武士だったんだろう。そのために警官の質と士気が高く、買収などされることもなかったのが日本の治安の基礎となったのかもしれない。

まぁこうやって書いていくときりがないのだが、ご用とお急ぎの方は写真に写っている「イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む」を読むといいだろう。私はオタクなのでバードの上巻下巻と「『日本奥地紀行』を読む」の両方を読むつもりだ。

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