セッションなんかに顔を出したりしていると、ボーカルの人とお話をしたりすることもあるわけですよ。
で、あるとき「My Favoutite Things」を歌った人がいて、映画「Sound Of Music」話を振ってみたら、「その映画は見ていません」とかおっしゃるので、びっくりしそうになった。
「Sound Of Music]も見ないで「My Favorite Things」を歌うなんてけしからん、とまでは思わないが、映画のあのシーンを知らずにあの歌を歌うのか・・・。ある意味ジェネレーションギャップを感じたというか、じゃぁ逆にどこでこの曲を聴いたんだろうか? とか質問する前に会話が終わってしまったので聞けなかった。
考えてみると私はこの映画以外でこの曲を聴いたのはコルトレーンをはじめとするインストものしかなくて、ボーカルでカバーされているのは聞いたことがない。そりゃカバーされていることはあるだろうとは思うけど、そもそもジャズボーカルをたくさん聞く方ではないので。こういう聞き方の方が変なのかもしれないが。
などと考えていたらかの映画「Sound of Music」をもう一度見たいという気持ちがわいてきた。
なので通販でポチしてしまった。政策50周年版のBlu-Ray3枚組である。これは特典映像が楽しみだ。
3枚組の内容としては、
1枚目:本編と何だかトリッキーな方法で多面的に本編を楽しむ仕掛け付き。これはまだよくわからない。監督や出演者のコメント付きで見るというのもあったと思うが、本編全体で175分もあるので、そんなのなかなか何度も見るわけにいかないし。
2枚目:ジュリー・アンドリュースによるザルツブルグ再訪(50分)。
3枚目:制作裏話、撮影裏話、40周年記念の子役同窓会、オーディション風景、などなど。
というわけなので、3枚目もまだ全部は見切れていない。3枚目の充実具合に比べると、2枚目がちょっと見劣りしてしまうのだが、いろいろと勉強になった。
まず撮影当時ジュリー・アンドリュースが29歳で、1歳半の娘がいて埼栄現場にも連れてきていた、という話。さらにはこの話の原作というか実在のモデルであるマリア・フォン・トラップ本人が撮影現場に現れ、遠景にではあるが映画に写り込んでいる、という話。さらにマリアご本人が撮影現場を仕切りはじめたので監督が不機嫌になった、とか。
ジュリー・アンドリュースはその後アメリカのテレビ番組で「徹子の部屋」的な番組を持っており、そのゲストとしてマリアご本人を招待している。その番組もこの3枚目に収録されている。
ほかにも長女役のシャーミアン・カーに焦点を当てた番組とか、ブロードウェイ版「Sound of Music」をパロディ化した番組に出演しているジュリー・アンドリュース(彼女は当時まだ自分が後にその映画版に出演することになるとは知らなった)とか、まぁほんとに満艦飾ですよ。
このBlu-Rayを見ていて気になったのが、冒頭のシーンを撮った場所だった。
撮影裏話によると、これはドイツ南部のMEHLWEKだということだ。GoogleMapで探してみると、こんな風景がある。ここに見えている岡のどれかから撮影したのだろうと思うのだが、GoogleMapだとこれ以上視点を下げられなくて草原の近くまで寄れない。
GoogleMapでは限界があるようなのでGoogleEarthでも試してみたのだが、フライトモードなら使い勝手もわかるのだが視点を動かしてビューを操作するのはどうもうまくいかない。フライトモードで何度もこのあたりを飛び回っても見たのだが、これはなかなか効率が悪くていまだにあの撮影場所を見つけることができていない。
というふうに「Sound of Music」を隅々まで楽しんでるわけですが、おかげで頭の中では常に「ドレミの歌」が鳴り響いております。
Blogのどこかに書いたと思っていたのだが、実は1990年代に私はザルツブルグに行ったことがあって、この映画の撮影場所であるミラベル宮殿を散策し、ドレミの歌のエンディングに使われた階段でジュリー・アンドリュースの真似をして写真を撮ったのだった。この件は写真がすべてアナログなものだからそのデジタル化に手間取っていまだに投稿できずにいるのだった。
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