マコノヒーで悩む
マシュー・マコノヒーという俳優を意識したのは「MUD」という映画でだった。この映画のことは当BLOGでも書いた。
しかし、本当はもっと前からこの俳優のことが気になっていたのだった。それは「サハラ:死の砂漠を脱出せよ」という映画のことで、この映画おことも当BLOGで過去にちょっと小ばかにしたような感じで書いている。
やや小ばかにしたように書いていたものの、私はこの映画が好きだった。もともとの原作も好きだったし、この映画も何度かTVで放映されるたびに見ていた。しかし、主役がマシュー・マコノヒーだということに気づいたのはわりと最近だったんじゃないかという気がする。
今年も何度か目にTVで「サハラ」を見て、この映画のメイキングシーンを見てみたいと思った。大掛かりな建造物があったりするんだけれども、当時のCG技術ではそんなものは作れないと思っていたからどうやって撮影したのかを知りたかったのだ。
なので、「サハラ」のDVDを中古で入手した。実はサウンド・オブ・ミュージックのBluーRayを購入する前の話だ。送料込みで700円だった。
このDVDは面白かった。「サハラ」の原作者はクライブ・カッスラーで、彼は「映画化のための配役決定権」というのを持っていて、この原作を映画化したかったマコノヒーは主役のダーク・ピット役を得るためにカッスラーに会いに行き、「ダーク・ピットは黒髪でなくてはならない」「はい、黒く染めます。」「ダーク・ピットの目は緑でなくてはならない」「はい、なんとかします(カラーコンタクトを入れたらしい)」ということで映画化にこぎつけたのだが、カッスラーは「シナリオを勝手に変えた」と激怒したらしく、その後カッスラーの映画は映画化されなかったようだ。
カッスラー原作の映画というと、1980年に「タイタニックを引き上げろ」が製作されている。映画化すれば面白そうな作品がたくさんあると思うのだがやはり製作費用との折り合いがつかないのかな。
「サハラ」も制作費200億円に対して興行収入139億円(100万ドルを1億円として計算)ということで残念ながら赤字となった。CG(例の建造物はやはりCGだった)に金をかけすぎたかのだろうか。それもあったのか、カッスラーの作品は「サハラ」以降映画化されていないと思う。マコノヒーにしてみればこの映画でダーク・ピット役のお墨付きをもらえれば一生それで食って行けるほどの作品群がダーク・ピットシリーズにはあるので、これも残念でしたというところ。
マコノヒーについては映画「INTERSTELLER」のことを書いた時にもいろいろ書いている。
それでは他にマコノヒーが出演している映画ってどんなものがあるのかな? と思ってTSUTAYAで検索してみた。検索結果は99件以上ということで表示しきれないほどあるっていうことなんだろう。そのなかで「追憶の森(Sea of Trees)」というのが気になったので借りてみた。渡辺謙との共演というのに興味をひかれたのだった。2015年の作品だ。
「2015年5月16日、本作は第68回カンヌ国際映画祭で初めて上映されたが、多くの観客からブーイングを浴びた。」とWikiにはある。森の中のシーンが退屈だというのだが、まぁそうかもしれん。映画館で正規の値段で観たらブーイングかもしれない。しかし私はいい映画だと思ったけどなぁ。
劇中で日本人なら当然分かってしかるべき伏線がチラ見せされるのだが、ストーリーの他の事に気を取られていたのかこれに全く気が付かなかったのが悔やまれる。
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