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2021年7月10日 (土)

熱海の盛土で悩む

熱海の土石流の原因となった盛土の様子をGoogleマップで確かめてみた。画像は2021年の衛星写真と表示されている。詳しい日付についてはよくわからない。

いったいどういう技術なのかわからないのだが、衛星写真を表示している状態でControlキーを押しながらマウスを操作すると三次元画像を見ることができる(クリックすると多分拡大されます)。

画面中央の階段状になっている部分が全部崩れて、谷を下って行ったのだろうが、谷を下ること数百mの間に大きな運動エネルギーを得て市街地へ突入したものと思われる。犠牲者の皆さんのご冥福をお祈り申し上げます。

Atami_morido2021 

画像の順番が逆と言えば逆なんだが、地図上での上記の盛土と、市街地の関係はこんなふうになっている。

Atami_dosekiryu2021

翌日追記:

ニュースを見ているだけだと「盛土」と被害地との関係がよくわからなくて、地図で確認してみたらこんなに離れているところで起こった崩落が市街地にまで被害をもたらした、ということがわかった。

さらに、盛土の地点と被害地点との標高差を調べてみようと思ってGoogleEarthを起動してみた。

Atamimud

マップで見た時とは視点が違うが、この視点からだとTVでよく放映されていた「赤いビルの脇を土石流が流れる」の赤いビルがはっきりと見える。

盛土の位置: 35° 7'18.44"N 139° 4'17.06"E 413m
被害地の位置: 35° 6'51.11"N 139° 4'49.41"E 134m

ということで、高低差は280mほど。直線距離は緯度経度で計算すれば出るのかもしれないが1000mくらいだろうか。土石流が流れた経路に沿って距離と標高でグラフを描いてみると、どのへんで速度がついたのかとかわかると思うのだが、そんなことしてみても仕方がないかな。

しかし、こんなに離れたところで起こっていた土地造成の影響で、命に係わる事故が起こりうるというのは重要な警鐘だと思う。全国で盛土のチェックを行うことになるそうだが、しっかりやってほしいものだ。

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