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2021年8月の3件の投稿

2021年8月24日 (火)

PCの因縁で悩む

Dell1501_ubuntu2017年のことだからもう4年前になるのか。こんなPCをハードオフで見つけて購入した。

DELLのINSPIRON1501というPCで、AMDのTurion64X2というCPUにMEM1G、HDD80Gという構成。で、お値段が1500円というものだった。いまどきこういうものはないんだなぁ。最近ではもうね、メモリ2Gでは Windows10が動かないというのが常識になってしまっているので、捨て値で中古市場に出てくるのはそういう2G以下のものばかりで、しかもちょいと過去の相場ではメモリ2Gというのはまだ価値があるのか値段が下がらない。Linuxで使うにしてもそういうのは使いづらくて買う気がしない。

もうすぐWindows11が普通になってくると、メモリ4Gとか16Gなんていうのも続々と中古市場に流れてくるのだろうからそれまではこういう状態が続くのだろうな。だから、ある意味このDELL1501は「最後の出物」といっていいのかもしれない。そういう意味では私としては悪い意味で「捨てづらい」PCなのである。

で、UbuntuとかFedora20とかをインストールしてみたがネットワークにつながらず、結局Centos6.9はうまく動いたものの、そのまま放っておいたら昨年の11月でCentos6はサポート終了になってしまって、あらゆるアップデートができなくなってしまった。これは不覚であった。残念!

Centos6.9のままで使い続けるという手もあったのだが、なぜかコンパイラgccが32ビットコードしか履いてくれないのが不満だ。long intが32ビットなのだ。これではせっかくメモリを4Gに増設した意味がない(増設する前に考えろよ、というご指摘はごもっともです)。

で、また4年前にやった試行を繰り返すことになってしまった。つまりいろんなOSを組み込んでみようとしたわけだ。一番望ましいのはCentOS Stream 8なのだが、これがまずダメ。Centos7もダメ。前にも挫折したUbuntuの最新版でもダメだ。

何がダメなのかというと、そうするにネットワークデバイスを認識できない、っていうかドライバがないということになってしまうのだ。このPCが有線LAN接続用に搭載しているBroadComの「BCM4401-B0 100Base-TX (rev 02) 」のドライバが特殊らしくて、よくよく調べてみると、CentOS8だったか「Broadcom用のカーネルに入れ替える方法」なんていうのをネット上で見つけたりする。つまりカーネル変えないと扱えないような特殊なドライバなんだろう。イベントの待ち受け方法が普通のドライバとは違っているとかそんなことなんだろう。

そういえば4年前にもCentOS7をネットワークインストールしようとしていたが突然にだんまりになってしまうのでどうしたんだろうと思いつつ断念したのだったが、普通なら難なくネットワークドライバを搭載してリポジトリへアクセスできるのに、ネットワークドライバがインストールできないんだからそりゃ動けないよなぁ。でも何かメッセージくらい出せよ。

だからこのPCは安かったんだな。

で、いろいろ試した挙句にDebianというディストリビューションだと最新版でこのドライバを扱ってくれることが分かった。っていうかやってみてうまくいった、ということなのだが。

Debianというディストリビューションの名前は確かに何度も聞いたことがある。でも興味なかったので今まで全く触ったことがない。実際に使ってみた分かったが、このディストリビューションはなかなか癖が強い。

・llがaliasされていない。
・インストール時にrootのPWを設定できない。
・gccがない。
・/var/wwwにhtmlしかない。つまりcgi-binがない。
・yumとかrpmはない。aptで行う。
・GNOMEでは画面が壊れた。
・KDEではなんとかGUIが動いたが動作が遅い。
・yacc/lexがない。
・ifconfigがない。代わりいip addressを使う。
・viの挙動がおかしい。挿入モードでカーソルを動かすとESCシーケンスが崩れるのか?

というわけなので、gccをaptして、これはしっかりlong intが64ビットのものが入ったのでこれはよしとしよう。ほかにもvsftp、lftp、python-pip、bison/flexなどをインストールした。cgiも使えるようにした。emacsも入れたほうがいいかな。

こうやって使えるようになったのがいつだったかな? /homeのタイムスタンプが6月12日になっているからそういうことなんだろうな。

で、結構長時間走らせていたりすると、今度は別の問題が発生。なんと仕事のやりすぎで死んでしまう。過労死である。つまり放熱に問題があるようだ。仕方がないので追加ファンを括り付けてこの暑いオリンピックデイズも何とか乗り切った。冬には暖房の代わりになるかもしれんね。

最後になるが、Debianというのはバージョンを超えたupdateをupgradeと呼ぶようで、これをインストラクション通りにやると、まんまと最新のリリース11になする事が出来た。今まで動いたshやもろもろもちゃんと動いている。これはなかなかいいんじゃないかな。ただ、「Debian」という名前の由来を聞いてなんだか嫌になっている。

 

 

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2021年8月23日 (月)

炭酸水メーカーで悩む

クエン酸を1kgくらい買ってしまって、捨てるのもナニなのでいろいろ活用しようとしている。例えばロケットを飛ばしてみたりしたのはもう3年前になる。

その後、「アホになった炭酸水を救う」なんてこともやってみたが、なかなかハマるほどまでにはいかないものだ。

そんなころにTVで見た「炭酸水メーカー」に憧れたりしていた。あの「シュワーッ」っていうのがいいよね。ああいうのがあると、飲み物が何でもおいしくなるように思ってしまう。数千円から1万円を超えるくらいで買えるようではあるのだが、あの機械はその場で二酸化炭素を作っているわけではなくて、二酸化炭素のボンベを買わないといけない。

Co2bonbe10 例えばCO2ボンベ B-38 38g 10本セット 汎用タイプ対応」というのが2080円とか。これ、38gということなんだけど、CO2は分子量44なので38gというと0.86モルになる。ということはシャルル・ドゴールの法則(冗談)により1モルの気体は22.4リットルになるから19.3リットルの二酸化炭素がこの小さなボンベに詰め込んであることになる。ボンベの内容積はよくわからないが、50ccだとするとその中の圧力は386気圧である。ほんとかよ。

 

 

 

 

では、PETボトル内でクエン酸と重曹を反応させて作られる二酸化炭素の圧力はどれほどのものだろうか? 今までのところでざっくりとした安易かつ容易な方法で測定して大体5気圧とかそのへんだろうという見当はついている。でも、もっとちゃんと測りたい。

Preauremeter するとアマゾンで圧力計が売られているのを発見。当時は1100円だったのが今では769円になっている。

PETボトルのフタに10mmの孔を開けこの圧力計をねじ込んでビニル系接着剤で隙間を塞ぎ、それでもまだ心配なので、どんなことがあっても抜けて飛び出さないようにちょっとピッチのあっていないナットをはめた。ピッチがちゃんとあっていれば根元まで締め付けられたと思うのだが、まぁとりあえずはこんなところで。

この圧力計はフルスケール1M(メガ)pascalということで、購入前にいろいろ悩んで多分フルスケール10気圧ということなんだろうと見当をつけた。多分間違っていないと思う。

 

 この動画は昨年の8月に撮影したもので、当時はBLOGに書こうなんて全然考えてもいない暗黒時代だった。撮影目的も動画編集の練習ということで、いろいろ無駄なことをやっている。ということは(今気が付いたのだが)公開用ではなかったんだなあ。

で、クエン酸と重曹が反応すると圧力がどんどん上がっていくことを期待していたのだが、実際には化学的平衡というやつで4気圧くらいで平衡してしまう、ということらしい。

市販の炭酸ガスボンベを調べてみたところ、少なくとも100気圧くらいで充填されているようだ。そりゃ100気圧もあれば水中に入れなくても吹き付けるだけでシュワーっと水面へ突き刺さっていくわなぁ。4気圧だとうまい具合に泡を出すようなノズルを水中にいれて炭酸ガスを噴射しないと炭酸水にはならないだろうと思われる。

つまり4気圧じゃなくてもっと気圧を上げたいわけだから、化学的に平衡している環境を変えてやればよいのではないか。早い話が温度を上げてやれば平衡気圧はあがるはずだ。

なのでクエン酸溶液を作るのにお湯を使ってみた。沸騰したお湯をPETボトルに入れてみると、お湯の掛かった部分が変形してしまった。これはまずい。あわててPETボトルを冷水で冷やして水温を70度くらいにしてから重曹を投入した。その結果がこれだ。

07mpascalまず、場所を変えてシンクにした。最悪の場合熱いクエン酸溶液をあたりにぶちまける可能性に気が付いたからだ。

写真ではPETボトルが自立せず、シンクに持たれているのがわかるだろうか? 熱で柔らかくなったPETボトルが膨張して、底の桜の花びらのようなところが膨らんでしまって、自立できなくなっているのだ。これはやばい。

やばいやばいと思いつつも圧力計の目盛りを読むと7気圧くらいを指しているような気がする。8かもしれないがまぁ7気圧としておこう。100度から順次温度を下げていってそれぞれの気圧をグラフにしたかったが、これは早めに諦めた。

 

 

Pet_bouman実験の後でPETボトルを見てみると、恐ろしや底の部分がのっぺらぼうになっている。これは恐ろしいな。7気圧が得られるとしても、これではこわいので、せいぜい50度くらいにしとかないと危なくて仕方がない。(50度ならOKと言っているわけではありません)

 

Bouman

7気圧の圧力を受けると、PETボトルのやわなフタはこんなふうに変形してしまっている。気圧計が飛び出さんばかりである。まぁここが敗れても安全のためのナットをかましてあるので大丈夫だろうと思うんだが。

こういうわけなので、最終的な組み立てもできる体制にはなっているのだが、強度的に不安があるのでまだ「炭酸水メーカー」の実験はできていない。

ちなみにこんなボールバルブをPETボトルのフタに取り付けて、ビニルチューブをつなぎ、8mm系の真鍮パイプに導くところまではできているのだ。あとはそのボールバルブの固定に不安がある、ってところですね。

Ballvulve

Nozzle

(つづく)

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2021年8月 1日 (日)

山崎まさよしの微分音で悩む

aikoの「カブトムシ」で微分音のことを書いたときに、山崎まさよしの「セロリ」に言及した。その件が気になっていたので深堀りしてみる。

つまり、「育ってきた環境が違うから~」の「ら~」のところで、キーAでD7のコードを使ってナチュラルCを歌うということをやっているわけだが、それをさらにミクロに調べてみよう。

「ら~」の部分は譜面的にはナチュラルCだが、私は山崎がナチュラルCとC#の間のどこかの音程で歌っているのだと思う。私の仮定ではA音を基準とする「2/7(平均律7音音階の2番目)」の音程ではないか、と思っている。

Scale7_on_a

なので、以下のような音程でメロディを追いかけてみた。「ら~」をナチュラルC、2/7、C#およびそれらの音の中間である530Hz、545Hzで表現したメロディである。

523Hz ナチュラルC
530Hz
536Hz 2/7_on_A
545Hz
554Hz C#

山崎まさよしの歌っている音程はどれだろう?

 

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