PCの因縁で悩む
2017年のことだからもう4年前になるのか。こんなPCをハードオフで見つけて購入した。
DELLのINSPIRON1501というPCで、AMDのTurion64X2というCPUにMEM1G、HDD80Gという構成。で、お値段が1500円というものだった。いまどきこういうものはないんだなぁ。最近ではもうね、メモリ2Gでは Windows10が動かないというのが常識になってしまっているので、捨て値で中古市場に出てくるのはそういう2G以下のものばかりで、しかもちょいと過去の相場ではメモリ2Gというのはまだ価値があるのか値段が下がらない。Linuxで使うにしてもそういうのは使いづらくて買う気がしない。
もうすぐWindows11が普通になってくると、メモリ4Gとか16Gなんていうのも続々と中古市場に流れてくるのだろうからそれまではこういう状態が続くのだろうな。だから、ある意味このDELL1501は「最後の出物」といっていいのかもしれない。そういう意味では私としては悪い意味で「捨てづらい」PCなのである。
で、UbuntuとかFedora20とかをインストールしてみたがネットワークにつながらず、結局Centos6.9はうまく動いたものの、そのまま放っておいたら昨年の11月でCentos6はサポート終了になってしまって、あらゆるアップデートができなくなってしまった。これは不覚であった。残念!
Centos6.9のままで使い続けるという手もあったのだが、なぜかコンパイラgccが32ビットコードしか履いてくれないのが不満だ。long intが32ビットなのだ。これではせっかくメモリを4Gに増設した意味がない(増設する前に考えろよ、というご指摘はごもっともです)。
で、また4年前にやった試行を繰り返すことになってしまった。つまりいろんなOSを組み込んでみようとしたわけだ。一番望ましいのはCentOS Stream 8なのだが、これがまずダメ。Centos7もダメ。前にも挫折したUbuntuの最新版でもダメだ。
何がダメなのかというと、そうするにネットワークデバイスを認識できない、っていうかドライバがないということになってしまうのだ。このPCが有線LAN接続用に搭載しているBroadComの「BCM4401-B0 100Base-TX (rev 02) 」のドライバが特殊らしくて、よくよく調べてみると、CentOS8だったか「Broadcom用のカーネルに入れ替える方法」なんていうのをネット上で見つけたりする。つまりカーネル変えないと扱えないような特殊なドライバなんだろう。イベントの待ち受け方法が普通のドライバとは違っているとかそんなことなんだろう。
そういえば4年前にもCentOS7をネットワークインストールしようとしていたが突然にだんまりになってしまうのでどうしたんだろうと思いつつ断念したのだったが、普通なら難なくネットワークドライバを搭載してリポジトリへアクセスできるのに、ネットワークドライバがインストールできないんだからそりゃ動けないよなぁ。でも何かメッセージくらい出せよ。
だからこのPCは安かったんだな。
で、いろいろ試した挙句にDebianというディストリビューションだと最新版でこのドライバを扱ってくれることが分かった。っていうかやってみてうまくいった、ということなのだが。
Debianというディストリビューションの名前は確かに何度も聞いたことがある。でも興味なかったので今まで全く触ったことがない。実際に使ってみた分かったが、このディストリビューションはなかなか癖が強い。
・llがaliasされていない。
・インストール時にrootのPWを設定できない。
・gccがない。
・/var/wwwにhtmlしかない。つまりcgi-binがない。
・yumとかrpmはない。aptで行う。
・GNOMEでは画面が壊れた。
・KDEではなんとかGUIが動いたが動作が遅い。
・yacc/lexがない。
・ifconfigがない。代わりいip addressを使う。
・viの挙動がおかしい。挿入モードでカーソルを動かすとESCシーケンスが崩れるのか?
というわけなので、gccをaptして、これはしっかりlong intが64ビットのものが入ったのでこれはよしとしよう。ほかにもvsftp、lftp、python-pip、bison/flexなどをインストールした。cgiも使えるようにした。emacsも入れたほうがいいかな。
こうやって使えるようになったのがいつだったかな? /homeのタイムスタンプが6月12日になっているからそういうことなんだろうな。
で、結構長時間走らせていたりすると、今度は別の問題が発生。なんと仕事のやりすぎで死んでしまう。過労死である。つまり放熱に問題があるようだ。仕方がないので追加ファンを括り付けてこの暑いオリンピックデイズも何とか乗り切った。冬には暖房の代わりになるかもしれんね。
最後になるが、Debianというのはバージョンを超えたupdateをupgradeと呼ぶようで、これをインストラクション通りにやると、まんまと最新のリリース11になする事が出来た。今まで動いたshやもろもろもちゃんと動いている。これはなかなかいいんじゃないかな。ただ、「Debian」という名前の由来を聞いてなんだか嫌になっている。
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