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2022年4月の3件の投稿

2022年4月23日 (土)

市民の森で悩む

 自宅の近所に「市民の森公園」ができるというのは数年前に町内会の会議で聞いたのだが、なかなか実現しなかった。それが今年(2022年)3月28日に完成したということが町内会報で通知された。正式名称は「名瀬・上矢部市民の森」ということになったらしい。工事は一般競争入札で発注され、費用はおよそ2400万円だったらしい。

Nase_citizn_park_map

 で、早速でもないのだがいろいろと見てきたので記録しておこうと思う。BLOGにまとめるのに手間取っているのだ。

・公園ではなくて「森」なので、広場はあるもののそんなに広くはない。
・「森」の差し渡し(どんぐり広場から西入口まで)は700mほど。
・広場には作り付けの木のテーブルがあるので、少人数での食事はできる。
・散策路はループ状ではなくて交差した経路になっているので、ぐるぐる歩き回るには向いていない。
・街灯の類はないので、夜はおそらく真っ暗になるだろう。夜になってから行く人はいないと思うが、夕方に行く人は早めに帰るのが良い。
・駐車場はない。
・「美人が谷戸」の近くにLawsonがあるので、買い物をすれば1時間くらいは停められるかも。知らんけど(20分以上停めると、厳しく叱られることがあるらしいぞ)。
・西入口から少し歩くとJonathanがあるので、そこにも停められるかも。知らんけど。
・自動販売機とか水飲み場、トイレはない。水を持っていくことをお勧めする。
・公式には「入口」はあるが「出口」がない。一度入ったら出られないかもしれない、というのは冗談。
・道はすべて滑りやすいので、靴の選択には注意すること。
・携帯電話はそこそこつながる。
・各入口へ行くには民家の密集地を通るので、遠足気分で騒いだりしないこと。

 で、歩いているうちに「あれ? ここって2年前に歩いたところだ」と気が付いた。その時の写真もあるので新旧並べてみよう。

 まず、2020年夏。
Nase_shimin_no_mori_before
 で、2022年春。安全を確保するために柵ができた。
Nase_shimin_no_mori_after2

 つまりこんなふうに山道を整備して安心して歩けるようにしましたよ、ということらしい。

 で、せっかく写真を撮ってきたので、それぞれの「入口」から紹介してみよう。

■まずは「チョウガヤト」。
Chogayato1
 これだけではさっぱりわからないと思うんだが、ここへ来るにはオリンピック東戸塚店の前を通る名瀬道路を名瀬下で直進して右手に妙法寺とか青い屋根の「名瀬第二町内会会館」が見えるあたりで左へ入っていくと「ことりの森」というケアハウスみたいなのがあって、その裏手あたりにあるのです。そういう案内が全くないから、こういう駄BLOGでグダグダと書くことになるのだよ。

 追記:
 この看板の左手に「チョウガヤト広場」というのがある。草っパラにテーブルが二つ置いてある。

Chogayatohiroba
追記ここまで。

 しかし、「ヤト」って何だろう?「谷戸」と字を当てている入口もあるのだが、ここの入り口にはたいてい「ヤト」が付く。谷の? 戸? 入口っていうことなのかな?

 で、ややこしいことに名前のない入口というのがある。このチョウガヤトにたどり着く前に小さな墓地があって、そこの脇の石段(正方形のコンクリートタイル)を登っていくと、「どんぐり広場」へ近道する事ができる。
Bochi
 これのどこが墓地なの?っていうとお花が咲いているあたりです。何か灯篭みたいなのがあるでしょ。
 で、正方形のタイルってのがこれ。まぁ、行けばわかるよ。
Seihoukeitairu

 ついでだから、「どんぐり広場」をご紹介。広くはないよね。
Donguri

■北入口
 どんぐり広場から頂上広場へ行く途中に「北入口」への分かれ道があって前から気になっていたので行ってみた。するとすぐに入口にたどり着いて、そこからだらだらと下り坂になる。坂を下りきると、道路へ出るわけだが、説明しにくいのだが名瀬道路の中村バス停のあたりに出る。

 中村バス停なんて本当にローカルな人しかわからないと思うが、なぜか屋上にドナルド・マクドナルドが居る不思議なビルがあって、まぁその辺ですわ。中村バス停は東戸塚駅東口からバス2番乗り場で緑園都市行き、または弥生台行きに乗ります。中村バス停の次は「さかえ橋」で、これがローソンの前になる。料金は220円(前払い)。乗車時間は15分くらいかな。
Donald_nakamura

北口まで戻って(この登り坂がきついんだ)しばらく行くとこんな標識がある。でもこの標識の場所から見える入口だか出口だかには名前が付いていない。こんなに明確に出入口なのにね。
Mumeiiriguti
で、この出口から出てみると、なんと北入口から下る坂に合流した。なんのこっちゃ?

出口を出て振り返るとこんな感じ。
Mumeiiriguti2
で、出口からは中村バス停のドナルド・マクドナルドが見える。
Donald_nakamura2

■「美人が谷戸入口」は名瀬道路のLawsonの近くから入る。とか言ってもきっとわからないと思うのでこれはもう一枚地図を貼らないとだめかな。あとで貼ることにしよう。

 この名前の由来とか書いた立て札でもあるかと思ったが、そんなものはないもんね。そういうサービスはいっさいなし。横浜市の計画書に書いてあったのかなぁ?
Bijin_ga_yato1 Bijin_ga_yato2

順番から行くと、ここで頂上広場の写真を置きたいんだが、撮り忘れたらしい。また行くだろうから続報を待っていただきたい。

追記:

頂上広場の写真を追加。高齢男性お二人が談笑中。この広場を通り抜けると西入口へのルートへ出る。

Chojohiroba

追記ここまで。

■西入口
で、しばらく森の中を歩いていくと「西入口」に出るわけだ。
Nishiiriguchi
でも西入口へ出る少し手前にY字路の分岐があって、これは迷いどころだ。私は左へ行ったが、右へ行くとどうなるのか今の時点ではわからない。山越えの道路に出るんじゃないかと思うんだが今のところ未確認である。

追記:

頂上広場から西入口へ続く分岐の写真がこちら。左手の方へ行くと西入口へ出る。

Bunki

右手のほうへ行こうとするとこんな看板がある。

Juryokinshi

それにもめげずに右手の方へ進んでいくと、ちょっと長い道があって、新たな無名の出口へ出る。なんだか集落のようだったが農家さんの作業場みたいだった。

出口はこんな感じに見える。

Extraexit

追記ここまで。

■バンショウヤト入口
この入口についての解説を最後にしたのには理由がある。この入口は全くお勧めできないからだ。
Banshoyato1 Banshoyato2

まず、道が悪い。湧水が出ているのか、入口へ行く途中の道が水浸しで泥だらけだ。写真は撮ってこなかった。
 そして開けた道に出るまでが大変。私はちょっと土地勘があるのでいつもの川沿いの道に出られたが、知らない人は迷うだろう。民家があるので遭難はしないだろうが、逆に一般道からこの入口にたどり着くのは容易でないだろう。
 ちなみに一般道から行くとしたら、阿久和川ぞいの大きな保育園のあたりから行くのがよい。

で、周辺の目標物を書き込んだ地図がこちら。クリックすると多分拡大されます。

Nase_forrest_map

2022年4月29日追記:

「ヤト」についてはFacebookでお友達のT原さんからこの辺では谷のことを「ヤト」というらしい、金沢区では「ヤツ(谷津)」になったりするらしいとご教示いただいた。どこにそんな情報があるのだろうかと探してみたら、横浜市のHPにこんな記事があった

 『「谷戸」とは、丘陵大地の雨水や湧水等の浸食による開析谷を指し、三方(両側、後背)に丘陵台地部、樹林地を抱え、湿地、湧水、水路、水田等の農耕地、ため池などを構成要素に形成される地形のことです。 』。なるほど。


 それにこんな本(関東地名物語―谷(ヤ)谷戸(ヤト)谷津(ヤツ)谷地(ヤチ)の研究)もあるらしい。

2022年6月5日追記:

 ヤトについて書きそびれていたことがある。上の説明ではわかりにくいと思うのでさらに説明すると、つまり山と平野が入り組んだところで平野が山に食い込んだようなところをいいます。つまりは谷(たに)が終わって平地になるところのことを言うのですが、谷(たに)とはちがう。

 で、東京には「谷(や)」とついて地名が多くあるのですが、これらはみんな「ヤト」なんですね。考えてみれば、「渋谷」も谷(たに)というよりは「ヤト」なのです。

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2022年4月15日 (金)

潜水艦の映画で悩む

 潜水艦と飛行機の映画が好きだ。最近では「ハンター・キラー」が面白かった。ハンター・キラーは映画館で見たが、その時に予告編として告知されていたのが「ウルフズ・コール」だったと思う(それとも007のときだったかな?)。面白そうだったので(予告編というのはたいてい面白そうに見えるように作ってある)観たいとは思っていたが、コロナ禍もあって映画館を探すこともしていなかった。

 すると、幸運なことにアマゾンプライムでこの映画を追加料金なしで見る事ができることになっていた。追加料金を出せば見る事ができることはわかっていて、いつかは見てやろうと「ウォッチリスト」に入れていたら「追加料金なしでもよくなったよ」という通知が届いたのだ。

 「ウルフズ・コール」の公式サイトにはこんなポスターが掲載されている。「人類滅亡」とか魚雷の直撃シーンとか、ちょっと盛り気味ではある。人類滅亡? う~ん、まぁそのきっかけにはなるかもしれないが・・・、魚雷の着弾シーンもたしかにあるのだが、こういう絵ではなかったはずだ(もう一度見て確認した。やはりこういう絵ではなかった)。

 この映画は基本的にはソナーマン(測音探知機オペレータ)の話である。潜水艦は音を頼りに他者やときには地形を認識して運用する。その主体がソナーマンだ。私が潜水艦に惹かれるのも、ソナーにすごく興味があるからだ。ソナーだけで戦うような潜水艦シミュレーションゲームがあるならぜひやってみたい。

 しかしこれ、フランス映画(2020年)なんだよなぁ。フランス製の戦争映画っていろいろとツッコミどころが多かったりするんだが、この映画も所々にそういうところがある。でも許容範囲だろう。ストーリーが面白いのでかなり没入できる。

Wolfscall

Uss_lionfish  一方こちらは「USS ライオンフィッシュ」というやはり潜水艦もの。この絵も盛りすぎ。

 こちらはひどかったなぁ。なにしろアマゾンでの評価が5点満点の1.7である。いやまぁたしかにとんでもない設定ととんでもない展開ではあるのだが、1.7という評価はちょっと厳しすぎる気がする。2.8でもいいんじゃないかな。ちなみに先の「ウルフズ・コール」の評価は3.5だった。

 アマゾンプライムで観た最低の評価は1.4というものだった。こちらは飛行機もので「フライト411」だったと思う。この1.4というのは正当な評価で、私としては飛行機が出てくればそこそこ満足はするのだけれども、この映画だけは本当にあきれ返ってしまった。そういうトンデモ映画を見たい人もたまにはいるかもしれないので、そういうひとにのみお勧めしたい。

 

一方こちらは二次大戦中の潜水艦作戦を描いた映画で、「潜航作戦 U235を追え!!」っていうんだからてっきりU235というUボートの話かと思ったら、そうじゃなくて、っていうつまらない話だったと思う。実はよく覚えていないし、観返す気もないっていう駄作。アマゾンでの評価は2.3だが、「このタイトルは現在ご利用できません」となっている。

Seaviperu235

で、こちらもU235なんだが、こちらは本当にU235というUボートの話。タイトルは「Uボート:235潜水艦強奪作戦」。タイトルに嘘があるのか私が飛ばしちゃったのか「強奪」シーンは憶えがない。

 乗組員がならず者を集めた決死隊ということで、まずトレーニングから始まるっていうのでそこのあたりが面白い。人間関係とかは私にはどうでもいいので、潜水艦のハードウェアをいろいろと見る事ができる。まぁ映画としての作りとか出来とかはかなり低品質だと思う。アマゾンの評価は2.4。まぁ、ふつうだったら評価が3未満は時間の無駄と思って避けるんだけど、潜水艦とか飛行機は別腹ということで。それでも途中をすっ飛ばしてみたりはするわけで。

Uboat235

 最近ではCGで画面とかは何とでもなるんだろうけれども、艦内の構造などは製作したりするのだろう。水中の動きなんかはCGなんだろうな。そういえば昔日本の潜水艦映画で「ローレライ」というとても貧弱なCGの映画があった期待して映画館まで見に行ったのにがっかりして帰ってきたものだった。女の子の河合さに思い切り寄り掛かった映画で、う~ん、まぁかわいいっちゃかわいいんだがなぁ、という映画でした。

 

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2022年4月12日 (火)

海の向こうの戦争で悩む

 ひところ村上龍の作品をいくつか続けて読んでいたことがあった。透明ブルーとかコインロッカー・ベイビーズとか。その時にこの本もタイトルだけは知っていたのだが、どういうわけだかその時は読まなかった。「海の向こうで戦争が始まる」というのはすごく突き刺さるタイトルで、そのあとも何度も思い出したりしていたのだが、その後味悪さというか「対岸の火事を面白がっている自分」というのが何となく嫌だったのではないかと今では思う。

War_beyond_sea

 ロシアがウクライナに非道な侵攻をしている今こそがこの本を読むときではないだろうか。早速オンラインで図書館の手続きをして読んでみた。

 はっきり言うよ。面白くなかった。私には難しすぎたのかもしれないが、読者に無断で場面転換が何度もあって面食らうし(「一方、」「そのころ、XXでは」などをあえて徹底的に削除したんじゃないか、と思うくらいだ)、漢字の間違いはいろいろあるし、だいたい文章が下手だ。なんでそんなに面白くないのかといぶかっていたが、あとがきを読んで納得した。以下に引用する。

あとがき

 この作品を書き上げた夜、あるバーでリチャード・ブローディガンに会った。「二つ目の小説になる本を書いたよ」そういうと、ブローディガンは「ふぅん」と横を向いた。この野郎、おめでとうくらい言ったらどうだ、と思ったが、彼はその時機嫌が悪かったらしい。もう一度僕に向きなおるなり、「大事なのはね、三作目だ」と短く言った。

 「処女作なんて体験で書けるだろ? 二作目は一作目で習得した技術と想像力で書ける。体験と想像力を使い果たしたところから作家の戦いは始まるんだから」

 脱稿の酔いが、あっと言う間に醒めてしまった。そのバーからの帰り、昔の友達のことを思い出した。「俺が生きている時は注射針が腕に刺さっている時だけだ。残りは全く死んでいる。残りは注射器の中に入れる白い粉を得るために使うんだ」歩きながら、小説は麻薬にそっくりだと思った。

 つまりこの作品は第二作だったのだな。第一作の「透明ブルー」も実は私にはあんまりおもしろくはなかったんじゃなかったかな?この「海の向こう」を読んでいて何となく既視感があったのは、「透明ブルー」を思い出したのかもしれない。でもこのタイトルはかなり刺さった。刺さったけれどもそのタイトルが小説の中でうまく展開できていないのが残念だ。

 読み終わった後で、「腰巻」が表紙裏に添付されているのに気が付いた。これを先に呼んでいたら印象が変わったかもしれないが、しかしとんがっとるなぁ。

読者へのメッセージ

風呂場のタイルに貼り付いている女の髪の毛、それが青い地球の末梢神経だ。戦争はすでに始まっている。我々の頭の中にビジョンとしてではなく、宮殿として空に浮いているのでもない。戦争は海の向こうで、また我々の目の裏側で確実に始まっているのだ。それは近代戦争しか体験のない我々の親たちの想像力を超えている。僕は戦争を見た。意味を考えるのは見た後でいい。僕の見た戦争をあなた方に語りたかった。

著者

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