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2022年10月の3件の投稿

2022年10月16日 (日)

泣ける映画で悩む

「アイアムまきもと」というミョウチキリンな(これってひょっとして方言?)映画のCMが流れている。私は物好きにもこの映画を観てきたのだ。

Iammakimoto

なんでこの映画を観たかったのかというと、数年前にこの映画の元ネタとなっている「おみおくりの作法(原題:Still Life)」という映画を有楽町のミニシアターで観て泣かされたからだ。エンディングが元ネタとは違っているというので、違う泣かされかたをするのかな?と思って。

Stilllife

結果はね、まぁ詳しくは言わないけれども元ネタよりは早く泣かされたね。

しかし、この泣かされ方にはどうにも納得がいかない。なんで泣くのだろうか?特に誰がかわいそうというわけじゃないんだよ?

同じように、泣かされてわけがわからないのが、「フォレスト・ガンプ」とか「ビッグ・フィッシュ」とかなんだけれども、なんでだろうなぁ? これらのように自分が泣かされてしまうメカニズムがわかれば、好きな時に泣けるのかもしれない、と思うのだがいまだによくわからない。なにか「腑に落ちる」というのか、「ああ、そういうことなんだね」と納得してジーンとなる、っていうか。

映画じゃなくて小説なんだけどさんざん泣かされたことがあって、ロバート・ゴダードの「リオノーラの肖像」という小説だったのだが、ヒースローから成田に帰ってくる飛行機の中で(今は旅客機から引退したB747ジャンボだったなぁ)泣き始めて、CAさんに「ティッシュください、いやポケットティッシュじゃなくて箱でください」とかお願いしたりして。CAさんがティッシュの原因が小説と気付いて「どういう小説ですか?」と小説のタイトルをメモしていったりした。この「リオノーラ」は構造が複雑で、その構造を追うのに疲れたということもあったのかもしれないが、泣かされた原因はだいたいわかっていて、まぁ娘を持つ男親の葛藤っていうか、まぁそんなところなので、先述の映画で泣いたりするのとはまたちょっと違うとは思うんだけれども。

子供が小さかったころは、よその子供であっても「子供が(一生懸命に)走る」というのを見るとジーンとしたりした。これも理由がよくわからない。今でも中高生あたりが必死に走っているのを見ると男女にかかわらずジーンとしたりする。これは単に歳を取ったというだけのことかもしれない。

何年か前にバズったこの動画についても、自分の中で何が起こっているのかチェックしてみるのも面白いかもしれません。

 

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2022年10月 5日 (水)

迷宮グルメで悩む

「迷宮グルメ」は衛星放送BS朝日の番組で、お笑い芸人ヒロシが長年レポーターとして世界各地の駅前食堂を取材していた番組だ。ヒロシの脱力具合が面白くて、毎週録画してみていたのだが、この度ヒロシがめでたく番組を卒業して新しく「スギちゃん」がレポーターを務めることになった。

実はちょっと心配していて、ヒロシの脱力に代わって彬ちゃんが妙に力の入った滑りっぷりを見せたりするのかなぁ? とか、あの袖なしデニムを着て、ふたを開けたコーラの2リットルボトルをぶら下げて街ブラするのかなぁ? とか、まぁ面白くなかったら観ないだけだし、とにかく録画してみようかということでまず録画してみた。

面白かった。それほど力むこともなく、自然体でスギちゃんらしいやや滑りもありながらの30分を楽しむ事ができた。ヒロシよりは英語ができるのが逆に心配だが、食べっぷりがいいので見ていて楽しい。ヒロシは「え?そんなことも英語で言えないの」ということがしょっちゅうあって、それも番組の楽しみの一つというか、番組の意図としてスタッフがヒロシに何も教えないということを徹底していたように思う。だから最近ヒロシの英語がちょっとマシになってきたのがレポーター交代の原因だったりするのかなぁ?とかも思ったりしていた。

シンガポールは仕事で二度ほど行ったが、ほぼホテルと職場の往復だけで今回のロケのようなローカル色豊かなところには行けなかったので番組を楽しむ事ができた。これも毎週録画だな。

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2022年10月 3日 (月)

フルアコ・エレキギターで悩む

ギターを新品で買うのは15年ぶりだ。

Img_20221003_152757

セッションに持っていくのは薄型エレガットでいいや、と思っていたのだが、ボディ小さめのフルアコ―スティックのエレキギターがあればいなぁ、とも思っていたのだった。

「ボディ小さめのフルアコ―スティックのエレキギター」として長らく狙っていたのはCasinoだった。しかしCasinoには韓国製、中国製、日本製といろいろあって、弾き比べてみるとネックの(断面の)形が違っていて、日本製のは私好みのカマボコ型なのだが中国製は三角形のお結び型で、これはコードを「握る」ような使い方をするにはいいのだが、私はそういう使い方をしない。そして、日本製のCasinoの価格は中国製・韓国製の3倍近くする。さらに、実を言うとそもそもCasinoはそれほど小さくはない。ボディサイズが16インチということは40cmで、これはなかなかのサイズだ。そういうわけだったので、私はCasinoに手を出せなかったのだ。

CasinoはGibsonのES330を元に作られた。ここでなぜか私はこれをES339と勘違いしてしまって、4,5年ほど迷走することになるのだが、まぁその話はいいだろう。ES339にしてもES330にしても今では製造が終了していて、ビンテージとして高値で流通しているので、これらも私には手が出せなかったのだ。

そんなときに、学生時代からの友人であるTさんから「気軽にセッションに持っていけるようなギターはないかなぁ?」という相談を受けて探し始めた。私の最初のお勧めは薄型のエレガットだったのだが、いろいろ探しているうちにVOX社のGiulietta(おそらくジュリエッタと読むのだろう)という機種にたどり着いた。弦長628mm(24.75インチ)でボディサイズが342mm(13.5インチ)のフルアコースティックだ。これはいいなぁ。Tさんのために探していたのだったが、自分でも欲しくなっていたりして。

Giuliettaには同じボディサイズで2種類の製品がある。ピエゾ・ピックアップのVGA-3PSと、マグネチック・ピックアップのVGA-3Dである。ピエゾの方がカラーバリエーションも多くてしかもちょっと安い。でも、サンプルを聞くと音がやっぱりピエゾなんだなぁ。マグネチックのほうの音のサンプルを探していると、なんと渡辺香津美がレビューしている動画を発見。どうやらこのギターを日常的に使っているらしい。知らない人も多いと思うが渡辺香津美というのは伝説のギタリストで、どのくらいの伝説なのかというとあのYMOがワールドツアーを行ったときに帯同したギタリストだということでどうでしょう? このツアーには矢野顕子も帯同していたが、矢野顕子は坂本ファミリー枠だったしなぁ。

その渡辺香津美がYoutubeで「いわゆるMyギター」ということで自分のギターを紹介しているのだが、その#1がステージで使っているらしいレス・ポール、#2がGiuliettaのVGA-3Dで#3は久しぶりに弾くという、どうやら100万円超のアレンビックだ。この顔ぶれで#2ってすごくないですか?

まぁそんなこんなで、横浜のイシバシ楽器にマグネチックのVGA-3Dがあるらしいことを突き止めたので試奏に行ってみた。第一印象としてちょっと安っぽいなぁ、と。というのはネック側面の仕上げが気に入らなかったのと、ピックガードがぐらついているという点が気になったので。ピックアップはフロントのみというのが好感触。このギターは電子回路を持っているのだがこれをオフにしていると、ピックアップをHUMまたはSINGLEに切り替えて使うことができる。オンにした時の話は・・・面倒なのでやめておく(このページで「read more」というテキストをクリックすると詳細を読めます)。

ということをTさんに試奏体験をレポートしたところで私もこのギターが欲しくなって結局イシバシ楽器で試奏した個体を買ってしまった。色は黒・青・サンバーストから選べるのだが、円安のため再入荷を待つと値段が上がってしまうということで在庫している黒を選ぶしかなかったのが残念。Tさんもやはり同じ機種(黒)を購入したということだった。ミイラ取りがミイラになるというが、こういうのはなんて言うんだろう?

10月29日追記:

思い出したのだが、GiuliettaのGVA-3PSを候補から落としたのは「ピエゾ臭い」ということだけではなくて、電源が「キャパシタ」と記述されていたことが大きい。キャパシタっていうことはコンデンサだからねぇ。どのくらい持続できるのか明記されていないし、そもそもキャパシタって電源変動が大きいと思うので安定に動作するとはとても思えなかったのだ。

色そろえなんかは3PSのほうが良かったので惜しかったのだが、キャパシタということで断念せざるを得なかったのだった。

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