泣ける映画で悩む
「アイアムまきもと」というミョウチキリンな(これってひょっとして方言?)映画のCMが流れている。私は物好きにもこの映画を観てきたのだ。
なんでこの映画を観たかったのかというと、数年前にこの映画の元ネタとなっている「おみおくりの作法(原題:Still Life)」という映画を有楽町のミニシアターで観て泣かされたからだ。エンディングが元ネタとは違っているというので、違う泣かされかたをするのかな?と思って。
結果はね、まぁ詳しくは言わないけれども元ネタよりは早く泣かされたね。
しかし、この泣かされ方にはどうにも納得がいかない。なんで泣くのだろうか?特に誰がかわいそうというわけじゃないんだよ?
同じように、泣かされてわけがわからないのが、「フォレスト・ガンプ」とか「ビッグ・フィッシュ」とかなんだけれども、なんでだろうなぁ? これらのように自分が泣かされてしまうメカニズムがわかれば、好きな時に泣けるのかもしれない、と思うのだがいまだによくわからない。なにか「腑に落ちる」というのか、「ああ、そういうことなんだね」と納得してジーンとなる、っていうか。
映画じゃなくて小説なんだけどさんざん泣かされたことがあって、ロバート・ゴダードの「リオノーラの肖像」という小説だったのだが、ヒースローから成田に帰ってくる飛行機の中で(今は旅客機から引退したB747ジャンボだったなぁ)泣き始めて、CAさんに「ティッシュください、いやポケットティッシュじゃなくて箱でください」とかお願いしたりして。CAさんがティッシュの原因が小説と気付いて「どういう小説ですか?」と小説のタイトルをメモしていったりした。この「リオノーラ」は構造が複雑で、その構造を追うのに疲れたということもあったのかもしれないが、泣かされた原因はだいたいわかっていて、まぁ娘を持つ男親の葛藤っていうか、まぁそんなところなので、先述の映画で泣いたりするのとはまたちょっと違うとは思うんだけれども。
子供が小さかったころは、よその子供であっても「子供が(一生懸命に)走る」というのを見るとジーンとしたりした。これも理由がよくわからない。今でも中高生あたりが必死に走っているのを見ると男女にかかわらずジーンとしたりする。これは単に歳を取ったというだけのことかもしれない。
何年か前にバズったこの動画についても、自分の中で何が起こっているのかチェックしてみるのも面白いかもしれません。
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