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2022年11月12日 (土)

KGBのSF映画で悩む

Amazon Primeで「ムーンサルト ソ連極秘宇宙計画」という映画を観た。KGBが撮影した記録映画だということなのだが、そういう「体(テイ)」の映画なのかもしれない。

話は1930年代にさかのぼる。ソ連は有人宇宙船の打ち上げを計画し、4人の宇宙飛行士を選んで育成する。その訓練はなかなかに過酷なものだったが、最終的にイヴァン・ハルラモフが飛行士として選ばれ1938年8月末に打ち上げられるのだが、発射2分後に通信が途絶して行方不明となる。

その過程でこういう画像が映されるのだが、これらはどう見ても安物のSF映画である。時代を反映してか、ロケットを蒸気機関車でけん引し、ロケットを打ち上げ台に立てるのも蒸気機関車を利用する。

これが宇宙服を着用したハルラモフ。

Moon_20221112_184058

蒸気機関車でロケットを立ち上げる。

Moon_20221112_184757

発射の数日後、開発責任者のスプルンは姿を消す。責任を問われることを怖れて逃亡したらしい。

ここまでのところは安物のSFそのものなのだが、ここから先がミステリアスになる。

まず、南米チリの山中で、ロケットの計器盤の破片が発見される。さらにノモンハンでハルラモフが発見される。ハルラモフは精神を病んでおり精神病院に入れられるが1年後に脱走するが、その後サーカス団にネフルスキという名前でまぎれこんでいるところを再度発見される。

一方、逃亡した開発責任者スプルンが1968にKGBによって探し当てられる。

・・・というふうな話なんだが、これが安物SF映画なのか、本物のKGB映画なのかが私にはいまだによくわからない。訓練の様子などはそれらしくもあるが、宇宙船の目的がはっきりしない(地球周回だけなのか、月まで行く気だったのか:月に行くにはロケットが小さい)とか。

しかし終盤で、旧宇宙センター跡がニャゼペトロフスクの南25kmにあるとかいうし、当時を知る人のインタビューがあったりしたような気もする。

それにしても「ムーンサルト」ってもともとどういう意味なんだろう?

 

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コメント

ムーンサルトは和製英語だそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%88

投稿: taki | 2022年11月14日 (月) 11時30分

MoonSaultと綴るらしいんですが、SAULTってなんでしょうね? 結局この映画のタイトルの意味さえつかめないので、KGBのガチ記録映画なのか、フェイクなのかがいまだにわからないんです。

投稿: PicksClicks | 2022年11月14日 (月) 13時18分

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