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2024年8月の3件の投稿

2024年8月24日 (土)

電波時計で悩む

電波時計ってことはつまり電波信号を受け取って、それによって正確な時刻を表示する時計ということで、ウチには数台あるのだが、これが狂っちゃうから困っちゃう。ウチは鉄筋マンションなので、室内まで電波が入ってこないようだ。どういわけか部屋の南西の隅では電波を受信できるらしくて、半年に一度くらいはそこに置いて時刻合わせをしている。

 で、その電波信号なのだが、いわゆるマニアっていうかヲタクの世界では普通に「JJY」で通じるのだが、これって何の略だっけ? と考えてすぐに答えが出た。これは略語ではなくて公式な電波局に与えられる局名なんだろうな。JOBK(NHK)とかJOCX(フジテレビ)とかいうのは聞いたことがあると思う。確認してないけど。

 そのJJYが私の知らない間に周波数が変わっていた、というのが「お悩みその1」だ。JJYってたしか5MHzと10MHZだったよな、と思って調べてみたら、5MHz、8MHz(そんなのがあったのか!?)、10MHzは2001年4月に停波したのだという。その一年くらい前には停波することが決まっていて、猶予期間が2001年3月いっぱいまでだった、ということらしい。そのあとは40KHzと60KHzになったということなんだが、それって長波だよ?そんなに低くする必要ある? 波長が5Kmとか7.5kmとかじゃない?そもそもなんで短波JJYはなくなったんだろう?調べないけど。 

 だから、1990年代に入手したこの電波時計は、今や時代遅れになってしまっているのであった。でもそこは古い機械のいいところで、手動でも時刻の調整ができるようになっている。今の電波時計にはそんなものついてないからね。

Img20240629065959

 「SUN」なんて今やだれも知らないかもしれないけれども、もともとは「Stanford University Network」が由来で、つまりスタンフォード大学のネットワーク環境から立ち上がった由緒正しい会社だったんだが。今はHPに吸収された? 調べればわかるけど、調べない。まぁ何しろ1990年代にその「SUN」のユーザーミーティングってのがあって、それに出席した時にもらった電波時計だったのだが、それから10年もしないうちに時代遅れになるとはなっ。このユーザーミーティングにはもう一つ思い出があって、「筒井康隆の講演」というのがオマケについていたのだった。もちろん事前にわかっていたので楽しみにしていたのだが、サインしてもらおうと思っていた彼の本を忘れるという痛恨のミスを犯してしまったのだった。

 我が家はなぜかこの長波JJYの入りが悪くて、壁時計とか置時計は通常運転中には時刻合わせができない。これは仕方がないので思いついたら所定の位置に放置する、ということをしているのだが、これって例えばWifiでどうにかならないかな?そういう時計が商品化されているかもしれない。Wifiに接続するにはSSIDとかPasswordとかを設定しないといけないが、そこはBleutoothでスマホに接続するとかして。いやそんなめんどくさいものが商品化されることはないだろうな。実際探してみたがなかったよ。

 では、GPSではどうか? GPSは元々地球上の位置を知るために衛星からの電波を拾うものだが、この電波信号には時刻情報も含まれている。それで時刻合わせする時計ならあるんじゃないだろうか? ただ、GPSの電波信号って微弱なのでそれを増幅するには結構電力が必要だ。でも置時計とかなら何とかなるんじゃないだろうか。

 そこで毎度おなじみamazonで探してみるとまずGPS腕時計というのがヒットした。腕時計?電池は大丈夫なのか? しかも価格が27円だ。27円!? ただし送料が900いくら円っていう(私の好きな)怪しい商品だ。私みたいに「安いもの順に表示」と設定している貧乏人にアピールするために定価を安く表示するというのはよくある話だ。でもGPSって書いてあるし早速注文してみたのだが、数日後amazonから連絡があって、「販売店に注文を出したが、3日たっても商品を送出したという連絡がこない。だからキャンセルとしたよ。」というご親切である。まぁ、展示はしているが売る気はないってこと?

 しかしこれで懲りる私ではないのであった。今度は前回撮り忘れたスクリーンショットもしっかり撮って、741円のGPS腕時計を発注した。送料はいくらだっかな?300円くらいだったんじゃないかな。
Gps_watch

懸念事項はないでもなかった。サイズがよくわからないし、メーカー名もブランドも製品名も何にも表示されてない。でもGPSて言ってるしなぁ。文字盤が黒いのもあってそれはそれでかっこいいと思わないでもないが、まぁ普通に白い文字盤を選んだ。

 で、届きました。でかいな、これ(右側)。測ってみたら45mmだ。左に置いたのが私が常用しているものでこれは35mm。

Twowatches

 肝心のGPS同期はどうなんだ? というと、これは全くダメ。一晩おいても同期する様子は全然ない。今日はこれから出かけるので、衛星の電波を拾いやすいところに放置してみようと思っているが、まぁダメだろうな。ということで返品手続きを開始した。

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2024年8月18日 (日)

無電源ミキサーで悩む

都内某所でのセッションで、その場にはギター用のアンプが1台しかなく、しかもINPUTが一つしかないという代物だった。ギタリストは複数いたので、アンプをシェアするにはその都度ケーブルを抜き差ししないといけない。それが面倒だったのでその日はギターは弾かずにXaphoonをちょろっと吹いてそれで満足することにした。

 しかし悔しさは残った。ちょっとした回路を付けくわえるだけでアンプの入力を増やすことができるのに。

 なので作ってみることにした。回路は考えるまでもなくできている。電池とかスイッチゐ使いたくないので電源は使わない。二つの入力を抵抗を介してつないで、つないだ中点を出力とする。考え足らずかもしれないが、まぁそれくらいでちょうどいいのだ。問題はその抵抗値をいくらにするかだ。本当なら500kΩとか少なくとも100kΩくらいは欲しいところなのだが、ここをHi-Impedanceにするとノイズ混入しそうでいやだ。いっそ10kΩくらいに低くして、接続する機器をプリアンプ内蔵に限るとしたほうが安心な気がする。その代わり、プリアンプを持たない、例えばストラトとかレスポールとかの普通のギターを接続すると音質が変わってしまったりする可能性がある。あとはそれぞれの機器の音量調整で何とかなるだろう。

 回路はできているのだが、実際に組み上げるとなるとさすがに空中配線のブロックではまずい。物理的強度が必要だ。しかしアルミケースに金属加工するのは嫌だ。

 いろいろ見て回っているといいものを見つけた。建築現場で鉄骨を足場に組むためのものなんじゃないだろうか。12mmΦの穴が二つ開いているしケーブルを通すのにちょうどいいネジ穴もある。以前に使っていたがノイズが乗るので嫌になっていたケーブルがあったので、これをつぶして出力用ケーブルとする。

 そんなふうにしてできたのがこの簡易2chミキサーだ。まだ現場で活躍するチャンスはないが、自宅内での実験的な試用では期待通りの機能を発揮する。プリアンプのないギターでもとりあえず使えることを確認した。

2chmixer

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2024年8月12日 (月)

「Gentle Rain」で悩む






「Gentle Rain」という曲が好きだ。何が好きかというと歌詞で「We both are lost and alone in the world」とか「Come little one I got you in the world」とかいうあたりが。こういう極甘の歌詞とMajor7thコードを多用することからどうせフランシス・レイとかミシェル・ルグランあたりが作ったんだろうと思っていたんだが、なんとLuiz Bonfa作曲なんだそうで、しかも映画音楽だと。「Gentle Rain」なんて映画があることを知ったのは先月のことだ。長生きはしてみるもんだ。特にフランシス・レイに関してはボサノバのおいしいコードをうまく使って不当に高評価を得ている気がして好きになれないのだが、まぁそれは別の話。
 この映画はYoutubeで全編見れてしまう。しかし字幕は出ない。ブラジルの話なのだが、アメリカ人カップルの話なので主要な話はほとんど英語だ。しかも訳あって男のほうはしゃべれないという設定だから聞き取りも半分でよいことになる。だから字幕なしでもなんとかなる。
 でも「ラストシーンを説明してみろ」と言われてもうまく説明できない。

 映画の内容は「アメリカのお嬢様の旅先での行きずりの恋」という何ら共感できない話なので実はどうでもよくて、画像のバックに流れる音楽が素晴らしいのだ。音楽を担当しているのはLuiz BonfaとEumir Deodatoということになっていて、Deodatoはこのころ(1966)まだ20代前半だったのでアシスタント的な存在だったはずだが、名前をちゃんと出してもらっているのはそれなりの存在感があったのだろう。

 ブラジル映画と言えば「カーニバルの朝」がその主題曲と同様に有名だが、Gentle Rainもそれに匹敵する作品なのだと思う。対比して語られることは少ないんだけれども。

 映画の最初から聞いたようなメロディが流れてきて、おおこれは「Non Stop To Brasil」じゃないか。全般的にどういう曲が使われているのかというリストがないかと調べてみてGoogleのGeminiにきいてみたが「わかりません」という冷たい返事。「もっとちゃんと調べろ、サウンドトラック盤とか調べてみたら?」と突っ込んでやると、まさにサウンドトラック盤の情報を引っ張り出してきた。


サウンドトラック情報

タイトル: ザ・ジェントル・レイン(オリジナル・サウンドトラック)
アーティスト: ルイス・ボンファ, エウミール・デオダート
発売日: 1965年
収録曲:
ザ・ジェントル・レイン
オ・ガンソ(オーケストラ)
オープン・エア・マーケット
テイキング・ジュディ・ホーム
ビルズ・レター
イッツ・テンプティング
サタデイ・イン・リオ
ノンストップ・トゥ・ブラジル(オーケストラ)
オ・ガンソ(コンボ)
コパ・ビーチ
ザ・ジェントル・レイン(ソロ・ギター)
ノン・ストップ・トゥ・ブラジル(ギター&ストリングス)
プリーズ・ヘルプ・ミー・ワン・モア・タイム
ジュディズ・ストーリー
ザ・ジェントル・レイン(ソロ・ギター)
アクロス・ア・テーブル
ザ・ジェントル・レイン(メジャー・キー)
メジャー・キーのジェントル・レインってのがあるんですね。

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