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2024年8月12日 (月)

「Gentle Rain」で悩む






「Gentle Rain」という曲が好きだ。何が好きかというと歌詞で「We both are lost and alone in the world」とか「Come little one I got you in the world」とかいうあたりが。こういう極甘の歌詞とMajor7thコードを多用することからどうせフランシス・レイとかミシェル・ルグランあたりが作ったんだろうと思っていたんだが、なんとLuiz Bonfa作曲なんだそうで、しかも映画音楽だと。「Gentle Rain」なんて映画があることを知ったのは先月のことだ。長生きはしてみるもんだ。特にフランシス・レイに関してはボサノバのおいしいコードをうまく使って不当に高評価を得ている気がして好きになれないのだが、まぁそれは別の話。
 この映画はYoutubeで全編見れてしまう。しかし字幕は出ない。ブラジルの話なのだが、アメリカ人カップルの話なので主要な話はほとんど英語だ。しかも訳あって男のほうはしゃべれないという設定だから聞き取りも半分でよいことになる。だから字幕なしでもなんとかなる。
 でも「ラストシーンを説明してみろ」と言われてもうまく説明できない。

 映画の内容は「アメリカのお嬢様の旅先での行きずりの恋」という何ら共感できない話なので実はどうでもよくて、画像のバックに流れる音楽が素晴らしいのだ。音楽を担当しているのはLuiz BonfaとEumir Deodatoということになっていて、Deodatoはこのころ(1966)まだ20代前半だったのでアシスタント的な存在だったはずだが、名前をちゃんと出してもらっているのはそれなりの存在感があったのだろう。

 ブラジル映画と言えば「カーニバルの朝」がその主題曲と同様に有名だが、Gentle Rainもそれに匹敵する作品なのだと思う。対比して語られることは少ないんだけれども。

 映画の最初から聞いたようなメロディが流れてきて、おおこれは「Non Stop To Brasil」じゃないか。全般的にどういう曲が使われているのかというリストがないかと調べてみてGoogleのGeminiにきいてみたが「わかりません」という冷たい返事。「もっとちゃんと調べろ、サウンドトラック盤とか調べてみたら?」と突っ込んでやると、まさにサウンドトラック盤の情報を引っ張り出してきた。


サウンドトラック情報

タイトル: ザ・ジェントル・レイン(オリジナル・サウンドトラック)
アーティスト: ルイス・ボンファ, エウミール・デオダート
発売日: 1965年
収録曲:
ザ・ジェントル・レイン
オ・ガンソ(オーケストラ)
オープン・エア・マーケット
テイキング・ジュディ・ホーム
ビルズ・レター
イッツ・テンプティング
サタデイ・イン・リオ
ノンストップ・トゥ・ブラジル(オーケストラ)
オ・ガンソ(コンボ)
コパ・ビーチ
ザ・ジェントル・レイン(ソロ・ギター)
ノン・ストップ・トゥ・ブラジル(ギター&ストリングス)
プリーズ・ヘルプ・ミー・ワン・モア・タイム
ジュディズ・ストーリー
ザ・ジェントル・レイン(ソロ・ギター)
アクロス・ア・テーブル
ザ・ジェントル・レイン(メジャー・キー)
メジャー・キーのジェントル・レインってのがあるんですね。

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