時計の文字盤で悩む
小学生には難しいだろうなぁ。私のような人生経験豊富なおっさんでもぎょっとしたものなぁ。
これはある夜に腕時計を見たらこうなっていたという話で、私はちょっとしたパニックになってしまったのだった。だって「ああ、10時過ぎか。え?!」ということで10時過ぎなら短針は10時より後っていうか上に来ていなくてはならないのに、なんでお前はそこにいる?
一瞬私の頭がおかしくなったのか?と思ったが、おかしくなっていたらそうは思わないだろうという希望的観測のもとに、では時計がおかしいのか?歯車のかみ合わせが狂ったのか?と考えたりして。
この時にすかさず写真を撮っておけばよかったのだが、何しろパニクっていたのでそれには気が付かなかった。後ほど気を取り直して撮り直したのがこの写真。針の配置として最初に見た時のようなインパクトはないのが残念。時刻を見ると次の日の朝だな。ちなみに写真の日付から2月12日だったことがわかっている。
つまり、文字盤がまわっちゃってるわけ。そんなことある?聞いたこともないんだが。
そういえばひところ忙しいビジネスマン向けに文字盤を30度くらい傾けた腕時計が発売されていたことがあった。肘を張って腕を水平にしなくても時計に正対できるということだったと思う。こういう場合はもちろん文字盤だけでなくて中の時計機構(ムーブメントという)も一緒に傾けているのだ。
この時計は以前にもこのBLOGに登場したことがあって、その時にはもちろんこんなことにはなっていない。
さて困った。一緒に時計機構まで回っていれば「忙しいビジネスマン」を気取れるのだが、文字盤だけを回すなんて自分では治せないよね、ということで近場の時計屋さんに持って行ってみた。
まず受付のお姉さんに事情を話し、ついで店長さんらしき人に同じ話をして「エンジニアが今いないので1時間ほど預からせてほしい」ということだったので「時計なしでどうやって1時間を測るんだ?スマホ見ればいいじゃん」という自問自答の後、「じゃぁ、う~ん3000円以上かかるようだったら連絡をください」と言い残してその場を退散した。5000円でなくて3000円なのが私の金銭感覚だ。
時計なしで1時間をつぶして売り場へ戻ってみると、店長もエンジニアもおらず、受付の女性に預かり証を渡すと「500円いただきます」とのこと(良心的!)。詳しい修理方法や原因などを聞きたかったのだが仕方がない。
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しかしこの話はまだ続く。再発したのだ。1か月もたたない3月7日だった。
前回よりも回り方が少ないが、そんなことで喜んでいる場合ではない。
で、また同じ時計屋さんへもっていくと、今回はエンジニアさんらしき方がいらっしゃって対応してくれた。先月の処置を覚えていたらしく、「ああ、これね」という感じで「20分後に来てくれ」という。
さすがに手慣れたもので、20分後にはちゃんと直してくれていた。今回は無料でいいという。「どうしてこういうことになるんですか?」と尋ねると「裏ブタの、え~」と、要するにはめ込みの裏蓋で文字盤を抑え込むこむようにしているのだが、そのはめ込み具合が緩くなって回ってしまうらしい。経年劣化ってことか? 「じゃぁ、また起こりますかね?」「起こるでしょうね。」
この時計を購入したのはたしか2010年くらいだったと思う。ムーブメントはシチズンなのだが、それ以外は中国製らしい。それでも2万円くらいはしたはずで、私はこれを墓場まで持っていくつもりで購入したのに、こんなことで寿命を迎えるとは。メッシュのベルトがちょっと劣化してはいるが、ガラスに傷もまだなくて薄型で針が繊細というところが気に入っていたのだがなぁ。
じゃぁ新しく時計を買わなくちゃ、ということで時計屋さんなんかでチラ見をしていたのだが、なかなかほれ込むようなものはない。そういえばこのColuso Derneという時計も当時使っていたクロノメーターみたいな時計の電池交換を頼みに入った時計屋さんで一目ぼれして買ったのだった。
新しく時計を買うとしたら、ソーラーがいいなぁ。電波時計もいいなぁ。でも薄いのがいいなぁとか思いつつ、ある時計屋さんで「こんなを使っているが同じようなものが欲しい」と相談してみると「じゃぁ、北欧デザインものですね。ウチには今置いてないんですが。」ということで北欧ものを物色することにする。すると、NordGreenというメーカーの製品が引っかかってきた。NordというのはつまりNorthなので「北緑」ってか?
秒針なしのシンプルなものにも気を惹かれたのだが、やはりいろいろな場面で秒針は必要になるので外せない。日付表示はいらないと思うのだが選ぶとしたらやっぱりこれかな?ということで選んだのがこれ。古いのと並べてみた。前面ガラスの保護用シールはまだはがしていない。ちなみに動画で紹介されているようには安く買えなかった。
同じモデルで直径40mmと36mmとがあって36mmを購入。40mmでは大きすぎる。北欧では36mmはご婦人用なのかもしれない。
付属品というか、ベルト交換用のドライバみたいなのと、竜頭に挟んであったスペーサー。このスペーサを外して竜頭を押し込むと電源が入るのだと思う。これは以前から試している「使っていない時計の電池を長持ちさせる方法」の裏付けとなるんじゃないだろうか。
ということなので、文字盤が回ってしまう時計は竜頭を抜いて保存ということになった。
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