カテゴリー「文化・芸術」の25件の記事

2016年9月25日 (日)

エッシャーのデッサンで悩む

「エッシャーの下書き」で悩んだのはつい先々週のことだったが、オークションで「エッシャーのデッサン」というのが出品されていたので入札し、落札することができた。

それがこれだ。

Escherdessans
中を開いてみると、オランダ語と英語の併刷だ。左側はドイツ語のようにも見えるが少しずつ違うので、たぶんオランダ語なのだろうと思う。そういえばオークションでも日本語」とは全く書いていなかったし、アマゾンで同等の書籍を検索しても出てこなかった。

Escherdessanpage
で、英語の部分をつらつら読んでみたりすると、なんだかどこかで読んだようなことが書いてある。全部ではないが、この本の一部は以前にこのBlogでも取り上げた「無限への挑戦」の中で訳出されているのだった。

肝心のデッサンはというと、例えばこういう今までには見たことのないパターンもあるが、むしろ英語の部分をもっと読まないといけない感じだ。

Escherdessan2

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2016年9月24日 (土)

エッシャーの父親で悩む

私が常々言及しているのはMC(マウリッツ・コルネリス)エッシャーだが、彼には当然ながら両親がいて、父の名前は英語読みで「ジョージ・アーノルド・エッシャー」という。彼らの母国オランダでは「ゲオルギ・アルノルド・エッセル」と読むらしいが、ここでは失礼ながら「アーノルド」と呼ばせていただく。

George_arnold_escher アーノルドが日本政府に招かれて日本に5年間滞在したことは以前にも書いた。当時の月給が450円ということで、これは破格の待遇だと思う。日本では淀川(大阪府)の治水工事や坂井港(福井県)の三国港突堤の工事を指導したらしい。この三国港突堤はやはり、というか「エッセル堤」と呼ばれているらしい。

私がアーノルドに興味を持ったのは、アーノルドが日本から持ち帰ったかもしれない浮世絵の影響をMCエッシャーの作品に見ることができるのではないか? ということからだった。

しかし、調べてみるとアーノルドは1843年生まれで、日本へ来たのは1873年で30歳のときだ。日本からオランダへ帰国したのは1878年で35歳の時ということになる。一方MCエッシャーは1898年生まれだから、アーノルドが帰国してから20年後だ。アーノルド55歳の時の子供である。

アーノルドは1882年にシャルロッテ夫人と結婚するが、この結婚は3年後の1885年に終了する。事情はわからないが死別かもしれない。シャルロッテとの間にできた異母兄がのちに地学者になってMCエッシャーに結晶学の本を勧めたりするのだが、えらく年の離れた兄弟だなぁ。

アーノルドがMCエッシャーの母であるサラと結婚するのは1892年である。サラは「大臣の娘だった」とある書籍には書いてあった。30歳で極東に派遣されるなど、アーノルドはある種のエリートだったのだろう。

アーノルドはMCエッシャーを技術者か科学者にしたかったらしいが、一方でピアノのレッスンを受けさせたりしている。これは母親の意見かもしれない。

そんなわけなので、アーノルドがMCエッシャーに浮世絵を見せたりというようなことはなかったようだ。MCエッシャーの版画作品を実際に見ると、線の間隔は最小でも1mmくらいで浮世絵(これも版画なのだが)ほどの精細度はない。むしろMCエッシャーの作品ではエッチングで最高の精細度が発揮される。

Eschernetsukesエッシャーは結局日本へ来ることはなかったが、日本と全く無関係であったかというとそうでもなく、この絵のような立体造形を日本の根付師に発注している。

「エッシャー自作を語る」からその部分を引用すると、

「私は中でもこの小さな象牙の球体g気に入っています。直径は約7.5cmです。デザインは私のものですが、彫りは私の最も親しいアメリカのお得意さん(コルネリウス・ルーズベルトのこと)からの注文で、日本人の根付師が行いました。」

日本人の根付師に発注するというのが米国人の意図だったように読めるが、ひょっとするとMCエッシャーの意図だったかもしれない。これは原文を見ないとわからないだろう。

まぁとにかくアーノルドは1939年に96歳で他界する。MCエッシャーは41歳だ。アーノルドもMCエッシャーも充実した人生だったんだろうなぁ。

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2016年9月 6日 (火)

エッシャーの下書きに悩む

静岡のエッシャー展ではエッシャーの作品もさることながら、作品の下書きが興味深かった。

たとえば、これは「深み」という作品の下書きだが(版木なので作品とは左右が逆)、

Escherdepthdesign2
エッシャーはさらにこんな下書きを描いている。

Escherdepthdesign1

これはやっぱり作図と計算で描いたんだろうなぁ。

計算と言えばこんなものもある(著作権に配慮して文章はモザイクをかけました)。ページの下側の作品を描くために上半分のような下書きを描いているわけだが、これは相当量の数値計算をしないと描けないと思う。

Escherinfinity

今ならEXCELもあるので(本格的な人ならMathLibを使うんだろうけど)、簡単にできるかもと思ったが、意外に時間を食ったわりには完成度が低いんだけど。

Escherdoubleloop
これはEXCELを使って、三角関数の計算を7000回、掛け算をおよそその3倍くらいだからざっと2万回くらいやってこれだよ。エッシャーはそれを手計算でやったのか?すごいなぁ。

9月9日追記:

しかし、計算や作図ではこういう絵は描けないと思う。発想が、その実現法によって制限を受けるということがないのだろう。

Lw401mcescherrind1955_2

そしてこの作品。いったいどうやって思いついたんだろうかと思う。

Lw410mcescherprintgallery19561

さらにこの作品を分析したこの動画が素晴らしい。



関連情報:ドロステ効果

エッシャーはドロステ効果を遠近法の拡張として捉えていたんじゃないだろうか。

エッシャーとドロステ効果 : こういうふうに分析したらしい。

Drostestep4

もっとわかりやすい解説。

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2016年6月 1日 (水)

エッシャーの著述で悩む

エッシャーのことは何度も書いているが、こんな本が出ているとは知らなかった。お恥ずかしい限りである。画集とかばかり探していたのがいけなかったのか?

Eschertalkshisworksなんと言っても「エッシャー、自作を語る」というサブタイトルに惹かれてしまう。

まだ読み始めたばかり、というか正確に言うとまだ読み始めてはいなくて、あちこち拾い読みしている感じだ。この本はこんなふうにして楽しもうと思っている。

まずはこの本がどういう構成なのかを探ろうと思って目次からめぼしいところを拾い読みしているのだが、要するにこれはエッシャーによる書下ろしというわけではなくて、エッシャーの書簡や雑誌などへの寄稿、さらには講演会の予稿などから構成されている。

なので、最初から順をって読まずにいきなりその講演会予稿から読み始めたので、最初へ戻る気がなくなってしまったのだ。

エッシャーは1960年に一度アメリカで講演旅行をしている。1964年に再度講演の依頼があってエッシャーはそのために万全の準備を行った。完璧な予稿と100枚のスライドである。

その一部を(冒頭の部分)ご紹介させていただきたい(クリックで拡大されます)。

Sbsh1747

右側の写真が最初のスライドらしいのだが、その左上のパターンが「非常によく知られた日本のパターンです」という説明になっている。

エッシャーがスペインのアルハンブラ宮殿で2度にわたってイスラム模様の模写を行ったということはよく知られているが、日本の影響を明確に指摘しているのは初めて見た。

エッシャーの父親は明治政府の招きで滞在した技術者だったので、きっと日本のものをいろいろと送ったりしているはずだと思うのだが、そういう事実の片りんでも見つかると面白いんだけどなぁ。



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2016年4月 9日 (土)

毛筆の技で悩む

Gakokoro 思うところあってこんなものを作ってみた。時間軸を細かく調整できるので、メリハリをつければ筆先の躍動感みたいなものを表現できるかと思ったのだが、図の変化分をもっと細かくしないとだめみたいだ。

この図では筆の運びを22分割しているのだが、100くらいにしないとダメかな? 100はちょっとしんどいぞ。

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2015年8月23日 (日)

日本の名前に悩む

ほとんどの日本の苗字が地理的な要素を持っている。これは明治維新の時だったか、おそらくは全国の戸籍を作成するために、それまで武家や公家にしか許されていなかった苗字が一般平民に許されるようになり、全国の村々で庄屋さんが「じゃぁお前は村の西だから村西だ。そっちのお前んトコは川口な。」というふうに決めていったのだろう。

そういうわけなので、たいていの名前はランドマーク的な部分を持っている。その部分に加えて相対的な位置関係を表す「上中下」「東西南北」「白発中(これは違う)」など、さらに概念的な文字「高、長」、「赤青黒」などが加わる。概念じゃないが、藤原家の関連家臣に許された「藤」の文字もこの扱いになるだろう。

ここで面白いのは、概念的な文字は2文字にはあまり来ないということで、もちろん例外はあるのだろうが、青山、青田はあっても山青、田青はまずない。図示してみるとこんな感じかな。

Jpanesenames

で、以上のようなことを鑑みて、日本人の名前を自動生成させてみた。下の名前についてもちょっと考えたことがあるのだが、面倒だしわりとどうでもいい気がするので書かない。また、日本中の苗字を網羅するのが目的ではないので「藤」という文字も敢えて外してある。

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2015年8月 5日 (水)

公募デザインで悩む

東京オリンピックのエンブレムが盗作の疑いを掛けられていて、作者は「盗用は事実無根」、「全く似ていない」と主張している。

Fd07310061
しかし、円と長方形の組み合わせで、しかも文字をモチーフにしていると、似たデザインがすでにあるかもしれないということは想像しなければならないことだ。

遠慮なしにいうと、このデザインは筋が良くないと思う。基本的な図形の組み合わせだというだけでなく、なんとなく底が浅い感じがする。

問題は作者というよりもこんなデザインを選んでしまった審査員だ。世界中の登録商標を調べたということだが、今どき、Googleのイメージ検索でも使えば、既存の類似デザインも調べられるはずだと思うんだけどなぁ。

Compared

これを「全く似ていない」と言い切るのはなかなか勇気のある発言だと思う。


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2014年6月 7日 (土)

平面充填に悩む

またまたエッシャーの話で申し訳ない。

エッシャーの作品を「だまし絵」として分類されたりすることがよくあって、まぁ確かにそういう絵も描いているのだが、それは人をだますためというよりも絵の表現力の限界をお超えることを面白がっているように思える。

そんなエッシャーに私が惹かれるのはその平面充填の手法だ。平面をある法則を持ったパターンで埋め尽くすことにすごく惹かれる。これは漠然とではあるが音楽ときっと何処かでつながっているのだと思う。つながっていないのであれば、私がつなげたい。

Escherparty
そんな思惑もあって、私もエッシャー的なパターンを考えてみたりしたが、あまり大したものはできなかった。なので、平面充填にもうちょっとまじめに取り組んでみようかと。

A3 まず、三角形で充填させてみようと思って、こんな絵を描いてみた。

三角形の各辺に点対称となるような線を引いてみる。形に具体性はないが、それはあとからはめ絵ふうに考えればいいし(上下を逆にすると鳥みたいに見えなくもない)。

これを幾つか組み合わせた図を描いてみてもいいのだが、時間がないのでまたの機会に。

しかし、この絵を眺めていて気がついたことがある。それは別に辺を変形させるについて必ずしも点対称でなくても良いということだ。

非対称な辺(オス型)があっても、その非対称な辺を受け入れることができるメス型の辺があればいいわけだ。つまり平面充填するためには基本的な図形(三角、四角、六角)の辺を変形させることが必要になるが、その変形にかんして両性生殖的な辺と、単性生殖的な変形があるということだ。

単性生殖的な(シングルと呼ぼう)辺は同じ形の別のピースの同じ辺の位置に対応する辺と結合する。一方両性生殖的な(カップルと呼ぼう)辺は、当然別のピースのカップルとなる辺と結合することになる。

これはピースがすべて同じであるということを必要としない。カップルな辺のペアA/A'、B/B'、C/C'があったときに、これらがずべて一つのピースにあってもいいし、複数のピースに分かれていてもいい。要は最終的にカップルが成立すればいいのだから。

Hexagon3で、こんな「カップル」な図形を考えてみた。これは正三角形を基本として、平たい三角形の出っ張り2つと同じ形の凹みを作ったものだ。

この形をいろいろな方向で組み合わせると、いろいろと面白い形になって、別の新しいピースができるような感じになる。

このピースを使って作ったいろいろな形をあれもこれもお見せしたいのだが、なにしろEXCELと貧弱な画像編集ソフトだけで作図しているので、面倒くさくてしょうがない。なにか軽いCADソフトのいいのはないかなぁ。

Hex3ちなみに、こんな形を作ってみたよ。


これを2つ組み合わせると正六角形になったりもするし、これはこれでまた新しいピースとしても使えそうな予感がある。

Hex4もう一つ基本形を足してみると、面白げな形になる。まぁきりがないけど、こういう形のタングラムがあると面白そうだ。

で、こういうエッシャー的平面充填を連想させる音楽の例をここに挙げてみよう。



ひゃーかっこいい、と私は思うのだが、これはいわゆるペンタトニックスケールという音階を使っていて、いくつかキーの違うペンタトニックを組み合わせているのだろう、という印象だったのだった。

実際に音を拾ってみると、そのあたりはあまり明確ではなかったのだが、いわゆるペンタトニック・フレーズとは違う響きはそのあたりの組み合わせ方にあるのだと思う。

あるスケールの一部が他のスケールの一部と「カップル」になることを利用してスケールの乗り換えを行い、それによって聴いている人に混乱をもたらしつつ、その混乱を解決して安心させる、という手法なんじゃないか、と勝手に思い込むことにする。

さて、エッシャーの話ばかり続くので、この話も一緒に入れてしまおう。別投稿にするとまた言い訳しなくちゃいけないので。

Infiniteescherオークションでエッシャーを検索していたらこんなものが出品されていたので競合なしで落札してしまった。

なんと1990年製のVHSビデオである。ショーン・レノン(オノ・ヨーコの息子)が主演となっている。

実際に見てみると、40分の内容のうちレノンの出演するショートフィルムは8分ほどで、あとはエッシャーの作品をいろいろな形で見せてくれるというもの。

エッシャーの作品はたいてい見ていると思っていたのだが、目新しいものもあった。

ショートフィルムはSONYが高解像度ビデオのデモのために作ったとかで、中身はそれほど大したものではないが、音楽(録音・ミキシングも含めて)が坂本龍一だ。他にも日本人スタッフが多数クレジットされている。

とか言うよりも実物を見てもらったほうが早い。ビデオのタイトルでYoutubeを検索すると、あっけなく見つかった。


しかし改めて1990年ということを考えると、当時まだDVDというものは存在しておらず。私はまだパソコンにCDドライブを持っておらず、Windowsはまだversion2.0かそこらでまだまだ使い物になっておらず、私のパソコンのHDDは60Mバイト(Gバイトの間違いではなく)だった。

CGなんていうものもまだまだ一般化されていなかった頃だから、当時としては力作なんだろう。人形の顔が気持ち悪いのは勘弁してやって欲しい。

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2014年5月31日 (土)

エッシャーを模倣して悩む

2ligards_2Ligards_many エッシャーについては何度も書いているけれども、この「2匹のトカゲ」をつくづくと眺めて、これは本当にすごいなぁ、と思うわけです。

いま、ユニクロで「あなたの図案でTシャツを作ります」てなことをやっていて、ホントはこの「2匹のトカゲ」でTシャツを作りたいんだけれども、「著作権があるものはダメ」ということなので、CMでやっているようなしょーもない図案とか文字とかになっちゃうんだろうなぁ。エッシャー財団(というものがあるとして)に500円くらい払ってこの図案でTシャツ作れないかな。

さらに、おそらくはこの絵から発展したのであろう次の作品とか、その分析とか、当時はまだそんな概念さえなかったはずなんだけど、フラクタルふうな展開とかを見ていて、こういうものを私にも作れないものか、と不遜にも思ってしまったりして。

Ligard_analysis

で、会議中に向かいに座っているおっさんたちを眺めていたら、こんなのを思いついた(会議中に思いついたのは上半身のみ)。

Mensinrow片手で裏拳ツッコミをしているおっさんたち、という構図だが、下半身を考えているうちにちょっとマイケル・ジャクソン風になってしまった。特につま先立ちしているあたりが。

エッシャーに比べれば、実にレベルが低いのだけれども、まぁ第一歩ということでいいじゃないですか。

こういうのって、昔の子供雑誌によくあった「はめ絵」っていう感覚だなぁ。最近の子供はそういうのやらないのかな? はめ絵って結構創造力とかを刺激しそうなんだけど。

で、この似非マイケル・ジャクソンをエッシャー風に並べてみるとこんなふうになる。

Man_many

うむう、あんまり面白くないなぁ。今一歩、じゃなくて数歩の進歩が必要です。

こういう平面充填を実在する形でやろうとするから難しいので、抽象的なというか、とにかく何でもいいから平面充填というふうにすればいろいろできると思うのだが(結局エッシャーが手本としたイスラム模様になる)、やはり実在するものでうまくはめ絵になるほうがインパクトあるしなぁ。。


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2014年5月 4日 (日)

スケッチ・ライブで悩む

江口寿史がスケッチライブをやるということがツイッターで流れているということを教えてくれた人がいて、それはちょっと行ってみたいと思った。

江口寿史は「すすめパイレーツ」というギャグ漫画で有名になったのだったと思うが、「ストップ!ひばりくん」で美少女(実は男なのだが)を描くのがうまいということが知れ渡り、そちら方面の絵を描くことになったようだった。

Eguchisampleprint その一つの例がこれで、これはまだカラープリンタが珍しかったころに展示会でプリンタの印刷デモ出力として配布していたものだ。折り目がつかないように大事にしまっておいたのだが、色移りするので表面にサランラップを貼り付けたら剥がせなくなってしまっている。

その後も彼は画集を出したりしていたので、見つけるたびに買ったりしていた。彼の絵はつまり「スケベな目線で女性を写しとる」ということに徹底していて、ええとその例をここに挙げるのはちょっとナニなのだが、露骨なヌードとかそういうのではないのだけれども、なんというかそこはかとないエロチシズムを感じてしまうのは私が未熟だからでしょうか?

いやほんとにいろんな例をペタペタ貼り付けたいのだけれども、なんだか権利関係がうるさそうなので、GOOGLEへのリンクでさらっと見ていただきたい。ひところDenney'sのメニューによく使われていたのを覚えている人もいるかもしれない。

Eguchiwindow

さて、そんな江口寿史がスケッチライブをやるというのだが、つまり来場したお客さんの似顔絵を書いてあげますよ、ただし先着50名様で、1000円いただきますよ、という趣向。「希望者が50名を超えたら抽選にします」ということなので吉祥寺はちょっと遠いけれども行ってみようか、という気になった。あわよくば先の「印刷デモ出力(ひばりくん)」にサインでもしてもらおうか、という魂胆である。

11時から受付開始、12時から抽選開始ということで、私が着いたのは11:35だったがすでに整理番号は298番だった(第一日目の5月3日)。12時に整理券配布を締めきった時には400余名が並んでいた。

最初の印象では、並んでいる人たちはさすがに江口の描くような美少女が多いのかな?と思った。実際、江口の描いた絵から現実世界に出てきたんじゃないか、と思えるような人もいて、本当に写真を撮らせてもらおうかと思ったりもしたが、さすがにそれはできないよなぁ。なんだろう?江口の描くような女性特有のメイク術みたいなのがあるんだろうか?ほかにも着物を着ていたりしてなかなかいい雰囲気の人もいたのだが当たりくじを引いたかなぁ?

しかし、400名ほど並ぶとそういう「描いてもらう気満々」の人はそう多くなくて、それよりも「こんなおっさんが当たりくじを引いたら江口は悲しいだろうなぁ」と思ったり。いや、私も含めてってことで。江口の方で描きたい人を選べばいいのにとか思ったり。

Eguchikiai おっさんの中にはこんなに気合の入ったTシャツを着ている人がいたりして、これにはちょっと声をかけて写真を撮らせてもらった。考えてみると、スケッチは今日からだったが展示会は一昨日からやっていたので、その時に買ったTシャツだったのかもしれないな。

で、12時から始まった抽選だが、これが手際悪くて私の順番が来たのはもう13時になってからだった。もちろん外れた。自慢じゃないがクジ運はほんとうに悪いのだ。

で、すごすごと展示会場に入って展示されている絵を見るわけだが、半分くらいは私がすでに持っている絵で、あとの半分が今回発売になるという「KING OF POPS」という画集からの抜粋らしい。でもまぁそんなに変わり映えはしないっていうか、最初に見た時の衝撃が大きかったのでそれに比べりゃなんてことはないって感じ。

Eguchitshirt で、Tシャツを売っていたのだが、文字が入っている奴ばっかりで絵が入っているのは一枚しかないようだった。しかも文字入りのやつは色とか指定できて「注文受付中:あとからお送りします」とかいう話だが、その絵の入ったものは「現物限りです。追加制作の予定は(いまのところ)ありません。」ということだったので買ってしまった。でもこんなの着れないな。額縁に入れてやろうか。

しかし、江口先生のご尊顔も拝めないのはどうにも納得出来ないなぁと思って、一旦ギャラリーを出たあと食事してしばらく吉祥寺の街をぶらぶらしてからもう一度ギャラリーを覗いてみた。そうすると、さすがに「スケッチライブ」というだけあって江口先生がモデルのおっさんの絵を描いておりましたねぇ。

しかし何しろ数時間で50枚の似顔絵を描くっていうんだから、どう考えても1枚あたり5分程度の時間しかなくて、出来としてもまぁ線画の域を出ないわけだが、さすがに江口タッチという感じがあって、やはりこれは羨ましかったなぁ。描かれたスケッチはコピーが展示されていて、「撮影はご遠慮ください」という張り紙にもかかわらず撮影している人がいた。ライブで描いたものはいいってことだったのかもしれないが、私は良い子なので真似はしなかった。

その代わりに、スケッチの合間(対象者が入れ替わるとき)を狙って「印刷デモ出力」を見せ、「これにサインを頂けませんか?」と聞いてみたのだが、「今ちょっと忙しいので、イベントが終わってから」と断られてしまった。まぁそうだわな。実際サランラップをかけている関係上、どこにサインしてもらうかもよく考えていなかったので、まぁ仕方ないか。裏でも良かったんだけどなぁ。

そんなふうに断られたのが2時過ぎで、スタッフに聞いてみるとギャラリーは18時に閉まるということだったから、それまでにイベントが終わればサインを頂けるかもしれないということで、さらに時間を潰すことにする。

なので、吉祥寺のカフェでコーヒーなんぞを飲みながら本を読むというなんだかあんまり似つかわしくないことをやってしまったのだが、おかげで貸してもらっていたちょっと難しい本を200ページほど読むことができた。

で、18時ちょっと前にまたまたギャラリーへ行ってみたのだが「スケッチは押しております。まだ30番までしか描けておりません」という張り紙がしてあり、スタッフに聞いても「18時でギャラリーは閉めます。抽選にあたった方だけが残れます。明日もあさってもやっておりますので。」ということだったので帰ることにした。もう行かないよ。おしまい。

最後に、私の持っている画集から一枚ご紹介、っていうかこれは引用だ引用。

Eguchibassgirl


翌日追記:
あまり気にしていなかったのだが、今回の「個展+スケッチライブ」は彼の新作版画「KING OF POP」の宣伝のためのイベントだったのだった。

その版画集は150部限定で一部3万円という代物なので、私はまぁパスだな。
でも力作だと思うのでそのチラシをここに掲げてみようか。

でもこのギター(ストラト)はちょっと大きすぎるんじゃないかな?

Kingofpop



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