カテゴリー「音楽」の411件の記事

2017年11月23日 (木)

サンバとボサノバで悩む

以前から悩んでいたことなのだが、調べてみると2009年からなんだな。

そのときには一応の結論が出たと思っていたのだが、なんとなく納得のいかないところがあった。

でも、この動画を見てやっと納得ができたっていう。


私はもともとアメリカナイズされたボサノバから入った(つまり早い話がアストラッド・ジルベルト)ものだから、サンバにはあんまり興味がなくて、むしろ「アメリカナイズされたボサノバ」のほうが洗練されている、というふうな意識があったのだった。今でもサンバというと、日本で言えばいわゆる流行り歌に対する演歌みたいな、そういう意識(あるいは偏見)を持っている。

で、どうしてもボサノバ的観点からサンバを見ていて、その見方がサンバを受け入れることを拒んでいたのだろうと思う。

ついでに、サンバの譜面がいつも2/2で書かれていることにも納得できたような気がする。

Dodesuco1
では一体何を納得したのかっていうと、やっぱりサンバって「ドデスコ」なんだなぁ、ということで、これは以前からうっすらと気づいていたのだが、これを先の動画で実感した、と。

というのはね、この演奏に合わせて自分でもパンデイロを叩いてみたりしたわけで、それも1回や2回でもなく何度もしつこくやってみてやっとわかったっていう、あまり自慢もできないことなのだ。

Dodesuco2 私がやろうとしていたのは、この「ドデスコ」にボサノバ風のトトンを組み合わせてみようとしてうまくいかなかった、というところで納得がいかなかったのだった。

譜面にするとこんな感じになるのかな。

で、今回やっと気が付いたことには、この「ドデスコ」と「トトン」が実は水と油で、同居できないものだということにいまさらながら気が付いたということなのだ。

このトトンはあくまでもエイトビート(8/8)なので、サンバの2/2とは基本的なビートが違うのだ。非常に細かいことを言うと、トトンの八分音符と付点四分音符の間隔は、テンポを同じにした2/2の同じ位置にある八分音符の間隔よりも短いのだと思う。これはパンデイロでなんとかボサノバのグルーブを出そうとして苦労した結果の発見というか諦めというか妥協というか、要するに結論ということなんだと思う。

今までブラジルの楽譜をさんざん見てきたのだが、その都度2/2を8/8に読み替えて読んできたツケが回ってきたってことかもしれない。

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2017年11月20日 (月)

McLaughlinフレーズで悩む

昔から好きだったJohn Mclaughlinのフレーズを何度も採譜しようとしては断念していた。

今回、またやってみようと思ったのは、ここで採譜宣言して自分を追い込んでいこうということと、もうひとつ実はYoutubeの埋め込みで開始時間を指定するというのを試してみたかったということもある。

Miroslav Vitousの日本だけで発売されたアルバム「Purple」から「Water Lilly」をJohn Mclaughlinのギターソロからどうぞ。


なんてことはないFのワンコードなのだが、Miroslav Vitousが多重録音していてエレベと弓弾きで参加している。きっと、エレベを先に録音したはずなのだが、時折エレベがソロイストのフレーズに反応したように聞こえるところもあり、なんだかよくわからない。

ドラムは当時新進気鋭のビリー・コブハム、ピアノはWeather Report結成直前のJoe Zabinulで、実際VitousはそのWeather Reportに初代ベーシストとして参加するし、Weather Reportにギタリストを入れようよという話もあったとか聞くから、ひょっとしたらMclaughlinを視野に入れていたかもしれない。

まぁそういう裏事情はいいとして、ドラムがハイハットだけ叩いているので、小節の頭がわかりにくい。エレベがワンパターンで押し通してくれればわかりやすいのだが、こういう事情でフレーズの部分部分の音は採れても、譜面にするのはなかなか難しかったのだろうと思う。

今回も、自分を追い詰めるのはいいとして、採譜の前準備の段階でなんだか苦労しそうな気分だ。

で、話は変わるんだけれども、関連映像としてVitousのライブ映像なんか発見したのでブックマークがわりにおいておく。やっぱりこの人の音使いって独特なんだなぁ。

不達の動画はともにチック・コリアとロイ・ヘインズっていうメンバーで、ほら、あれですよ、アレ。

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2017年11月 4日 (土)

一人バンドの再現に悩む

「一人バンドなんだから、自宅でもできるはずだろう」という天の声あり。

まぁそりゃできなくもないけどなぁ。でもなぁ、う~ん。

Onemanstage_2
それでは、ということでしばらく使っていなかったフルアコのギターとフレットレスベースを取り出してセッティングしてみる。ベースが出てきたのでオクターバが必要なくなったが、その代わりにベースとギターを繋ぎ替えないといけない。パンデイロに付けたマイクをルーパーのミニプラグに突っ込むという手もあるのだが、信号レベルで悩みたくなかったので今回は使わなかった。

で、問題はやや高めになってしまうポケットサックスの音程だ。Dの音を出してベースの調弦をその音に合わせ、ギターもその音に合わせた。

しかし、このチューニングでは不十分だったようで、吹いているときには気が付かなかったのだが(それがいかんのだ)、後から聞いて噴いたね。ポケットサックスのチューニングが全くあってないのだ。

なので、テーマのサックスに入った部分でぶった切った。もう一回やるとか、先週現場で使ったギターとオクターバを使ってもう一回やるとか、とにかくもう一回やれば何とかなりそうなものだが、時間的制約とかいろいろあってこのまま公開する。



ついでにもう一つ言い訳すると、ベースの一回目の演奏は録音のためのフッとスイッチを踏んでいなくて失敗し、もう一度やりなおしている。

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プラチネーラで悩む

プラチネーラというのはパンデイロの周りについている小さなシンバルのことだ。言いにくいので普通は「チャラチャラ」とか呼んだりする。

ところが私の持っているパンデイロは安物のせいなのかこれがなかなか鳴らないのだ。

こんな具合だ。


ガシャガシャとかカタカタという感じで、なかなか「チャラチャラ」とは鳴ってくれない。

ブラジリアンカラーのが古い方の12インチ(30cm)のもので、これはプラチネーラを縦にするとそこそこ鳴るのだが、普通の持ち方だと鳴りにくい。

白黒のパンダ色のが新しいもので、これが10インチ(25cm)、これを常用にしたいのだが、これが鳴ってくれないのだ。プラチネーラを縦にするとかすかに「チーン」とか鳴っているのだが、横にするとダメだ。

ちなみに重さを測ってみると、12インチのが740g、10インチのが440gだった。

Platinera1 これはどういうことかというと、どうもプラチネーラと木の枠との接触面が広くて、そこでプラチネーラの振動が抑えられてしまっているんじゃないかと思う。

だから、プラチネーラと木枠の間に何かスペーサを入れればいいんじゃないかと思って、最初にまずタコ糸の輪を入れてみたのだが、これはダメだった。直径30㎝くらいのシンバルだと固定部分にフェルトを使ったりするのでそういう繊維質のがいいんじゃないかと思ったのだが、タコ糸が却って振動を抑え込んでしまうようで、全然ダメだった。

なので、なにか金属製のもので少しプラチネーラを浮かせてやればいいのだろう。

Platinera4 針金みたいなものを巻き付けてやればのだろうと考えて、今度は糸ハンダを巻いてみた。これはなかなかいい感じだ。糸ハンダは柔らかいのでうまくフィットして都合がいいのだが、きっと長くは持たないだろう。

なので、本当に針金でスペーサを作ってみた。手持ちの針金としては1.5mmのしかなくて。これでは太すぎる。

ちょうどいい太さなのがゼムクリップだった。太さを測ってみると0.83mmというところで、これは糸ハンダとほぼ同じ太さだ。形もちょうどU字型で工作にも都合がいい。切るだけでいいので。
Platinera3 ゼムクリップを切ったものをこんなふうにプラチネーラにカマすと、ちょうどいい具合に浮かせてくれる。

で、まぁこんな感じで、演奏としてはちょっと引っかっかたりしてだめだめなんだけど。

確かにカシャカシャ感はあるんだけど、もうちょっとボリューム感が欲しいなぁ。



で、この10インチのはプラチネーラがアルミ製なので、それも音が悪いひとつの原因なのだろうと思う。12インチのほうは真鍮にクロムメッキという感じなので、12インチのプラチネーラを10インチのに移植するといいと思うのだが、このためには両方のパンデイロのヘッドを外さねばならず、これがメンドーだし、元に戻せるかな~という心配もあり、実施できないでいる。

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2017年10月28日 (土)

一人バンドで悩む

まぁだいたい一人でやってきたわけだが、今回は一人で現場で何でもやるぞ、ということで。

実は9月中旬にも例の駅前ライブでやるはずだったことを、ひと月遅れで実現させただけなのだが、ライブのお話をいただいて横浜某所っていうか六角橋の「ラ・フェスタ」で30分ほどお時間をいただいてやらかしてきたわけだ。

これが今回使用した機材だ。

Onemanbandmaterial
左上が主役のルーパー「Boss RC-3」気が付いてみると、これを買ってもう6年になる。ルーパーの右にあるのが同じくBossのOctaverで、これを使うとギターの音をオクターブ下げることができる。右下の白く見えるものは以前から作っていると書いていたマイクアンプで、これを使うとPC用のエレクトレット・コンデンサ・マイクをルーパーにつなぐことができる。

左下に写っているのはフットスイッチで、これはルーパーを停止させるだけのために使っている。なくてもいいのだが(ルーパーのペダルを二度踏みすると停止する)、いろいろ考えるのが嫌になっているので楽をするために使う。

さて、これでパーカッションとベースとギターがルーパーにつながるので、これらをその順番に演奏すればリズムセクションの仕事を果たすことができる。あとはポケットサックスのXaphoonを取り出してメロディを吹けばいい。

という計画で、演奏した曲がこれだ。



もちろん、 途中からややこしくなるあたりからは一人ではとても無理なので、冒頭のベースラインを持続させながらポケットサックスとギターでソロを取る。じつはルーパーが実際に仕事を始める前にパンデイロでソロ(っていうほどでもなくて、勝手に叩いているだけなのだが)をやって、パンデイロのパターンをルーパーに繰り返させつつ(お決まりパターンをルーパーに食わせる前に)ベースソロもやる計画だったのだが、これはどうにもチョッパー感を出せないのでやめた。ださいベースソロならやらないほうがましだ。

ちなみにこの曲はソプラノサックスがJoe Farrel、ピアノがハービー・ハンコック、ベースが当時売り出し中だったスタンリー・クラーク、ドラムはすでに名声を得ていたジャック・デジョネットというそうそうたるメンバーだ。後半の聴きごたえある部分も是非聞いていただきたい。

で、私の演奏の出来はというと、まぁよく頑張りましたね、という努力賞くらいかな。やはりパンデイロではデジョネットのドラムに比べるべくもないし、ハンコックのオートワウの入ったピアノの感じを再現できたわけでもない。実はオートワウを買おうかと散々迷ったのだが、他に使い道が無いしねえ。

評価されたのは、ルーパーにパーカッションをつなぎこむというアイディアで、それができればこうやってリズムセクションを構成することができるのだが、パーカッションにつなげるマイクがなかなかないよね、ということで私が自作した「PC用マイク用のアンプ」が大いに役に立ったということだ。

Pandeiromic_2 マイクはPC用ピンマイクということで、マイクを衣服につけるためのクリップが付いているので、そのクリップをパンデイロにネジ止めした。

あ、そういえば書いていなかったと思うが、このパンデイロは新しく買った「安くて軽い」GINGAという10インチのヤツだ。前のPearlの12インチのは重くてとても使えなかった。

ピンマイクとクリップは挟み込んでいるだけなので、取り外すことができるが、パンデイロを叩いているときに外れることはない。
Micamp_2 これは以前にも書いたことがあるマイクアンプで、「音量調整なんていらねーや」と思ったのが大間違いで、やはりルーパーで他の楽器とのレベルを合わせる必要があって苦し紛れの「外付けボリューム」という形になってしまった。これはカッコ悪いがしかたない。

当初は付けるつもりじゃなかったが、出力ミュート用のスイッチが付いている。調整した音量を変えることなく出力を止める必要があったからだ。マイクを殺したい時って必ずあるからね。

そういうわけで、でも1曲だけっていうわけにもいかないしなぁと思ってもう2曲ほど用意しようと思っていた。

一曲はPachelbelのカノンを録音重ねながらなんとか形にして、それをバックにギターでテキトーにソロをやる、というのと、ルーパーとボイスでなんとか形に仕上げるというのを用意していた。

のだが、ポケットサックスの音程が50セントほど上がってしまっているためにギターをそれに合わせてチューニングするとハーモニカと合わなくなってPachelbelはボツ。代わりにボツに至った経緯を説明して時間を持たせる。

ボイスのほうは、まぁまぁ面白くできて、他の人にも参加してもらおうとおもったのだが、これが皆さん引いてしまってダメだった、という次第。

では動画とか録音はないのか、というと、こういうときのためのカメラとか機材があったのだが、セッティングでそこまでやる気力がなくてどちらもありません。はい。

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2017年10月16日 (月)

古いジャケット写真で悩む

Shewastoogoodforme_2この写真はチェット・ベイカーの「She Was Too Good To Me」というLPのジャケットなのだが、いわゆる「ダブル」のジャケットなので、CDのジャケットでは不可能なこういうトリックができる。

私が初めてこのジャケットを手にしたとき、すぐにはこのトリックに気が付かなかった。この写真でいうと上半分だけを見て、何かの抽象画なのかなぁ?とか思っていたわけだ。

久しぶりに今日聞いてみて、いろいろなことを思い出した。まずはパーソネルだが、チェット・ベィカーがTpとVoというのは当然として、ヒューバート・ロウズのFlとポール・ヒズモンドのAsが入り、なんだかうるさいドラムだなぁと思ったのがやはりSteve Gadで(A面のみ、B面はジャック・デジョネット)。

スティーブ・ガッドはきっとこのころクリード・テイラー(プロデューサーで、このアルバムのレーベル「CTI」のオーナー)のお気に入りだったのだろう。

で、ベースがロンカーターというのは順当なところだが、ピアノがなんとBob Jamesだった。

このアルバムのピアノはてっきりハンコックだと長い間思っていたのだが、Bob Jamesだったとは。

調べてみると、Bob JamesのCTIレーベルにおける最初のアルバム「One」が1974年の2月~4月の録音で、このアルバムの録音が7月~11月だった。

Bob Jamesはクリードテイラーのアシスタントをしていたことがあった、とインタビューで語っていたことがあったのだが、たぶんこの1974年という年がアシスタント・プロデューサーから演奏者へランクアップされた年だったんじゃないだろうか。

このアルバムに抜擢されたのも、きっと「One」の売れ行きがよかったことが影響しているんじゃないかと思う。

一曲目の「枯葉」もちょっとドラムがうるさいけれどもいい演奏で、たしかこの演奏をフルコピーしたMIDIデータを購入して持っていたはずなのだが、どこへ行ったやら。

ということで、いまではYoutubeで全曲を聴くことができる。

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2017年10月 2日 (月)

ジェレミーカフェで悩む

Jeremy Steigのことは何度も書いているが、昨年亡くなったことは書いていなかった。4月13日だったかな。その後のことは何も知らなかったのだが、ジェレミーの奥様であるASAKOさんが9月22日からジェレミー・カフェという形で活動を始めたことをFaceBookでK岩君が書いていた。横浜の元町だという。

Jeremypanel なので行ってきた。

店にはASAKOさんがおられたので、以前に茅ヶ崎でジェレミーの個展に行ったことをお話しすると、私が買った絵のことを覚えておられたのでびっくり。さらにどうやってこの店のことを知ったのか、ということになって、FaceBookのK岩君の書き込みを見せると「ああ、K岩さんのお知り合いでしたか!」ということで、K岩君も有名なんだなぁ。

ほかにもO本薫さんやF沢薫さんの話などもしてみると、みんな覚えているという。すごいなぁ。

で、そこでかれこれ2時間くらいいたのかな。いろいろとお話を聞かせていただいて、特に印象に残っているのが、「ジェレミーはどんな練習をしていましたか?」とお尋ねした時の答えで、「フルートをはじめて年くらいは練習(Practice)したけれども、そのあとは練習していない。」ということだった。

この質問はジェレミーが日本で生活しているときにファンの人が「ぜひ練習風景を見たい」ということだったのに対する答えだったということだが、より詳しく聞いてみると「練習ではなくてステージだと思って吹いていた。で、演奏はすべて録音していた。」ということだった。もう一つ付け加えると、この「一人ステージ」では必ず鏡の前で行っていたということだった。

これはおそらく、多重録音でバスフルートとかいろんなフルートの音を重ねていたのだと思う。茅ヶ崎での個展で流れていたのがそれだったんじゃないかな。

その「練習を録音したもの」がジェレミーのMACに山ほど残っているらしいのだが、これをあのカフェで流せばいいのになぁ。それならJASRACも文句言えないだろうし。

カフェにはジェレミーの描いた絵が十数枚ほど展示されていて、ストックはたくさんあるので入れ替えて展示するらしい。とにかくジェレミーの絵はたくさんストックがあるらしくて、紙ナプキンもジェレミーが10代のころに描いたものだという。そういえば作風がちょっと違うな。

Jeremynapkin

ジェレミーTシャツもあるらしいので、今度行ったら買ってみるかも。

10月9日追記:

実はジェレミーズカフェでもう一つ買い物をしていて、それがこのCD。2004年にNYのジェレミーの自宅で録音したというギターとのデュオ作品だ。

Jeremy_improvise
ギターはラルフ・タウナーみたいな感じ、と言えばわかる人にはわかるかも。なかなか気に入って、4回くらい聞いた。

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2017年9月18日 (月)

マイルス・デイビスで悩む

CDを買うならもうアマゾンとかの通販か、あるいは演奏者から直接購入ということになってしまっていて、CDショップで買うということは本当に少なくなった。それでもたまに発見があったりするので、時間が余った時には覗くようにしているのだが、そもそも店内のJAZZのコーナー自体が小さくなってるしねぇ。

そんなある日、あるCD店のJAZZコーナーを呆然と眺めていると、人の気配がした。若い女性がJAZZの棚を眺めているのだが、マイルスのコーナーから(私には)見慣れた「Bitches Blew」のCDを引っ張り出して眺めている。

この写真はLPだけどね。

Bitchesblews
マイルス・デイビスの名前は知っているのだろうが、「Bitches Blew」は知らないらしい。むしろジャケットの図柄に興味があるようだ。

思い切って声をかけてみる。

「それ、聞いたことないんですか?」
「え?」
「マイルスはご存知なんですよね?」
「え?はぁ。はい。」

「マイルスに興味があって、このCDを聴いたことがないというのは、とてももったいない」
「はぁ。」
「私が1000円出しますから、ぜひこのCDを買ってください。」
「え?、いやそれは…」
「無条件です。あ、いや、このCDを買うのが条件です。」
「え~~?困りますぅ。」
「困ることないですよ。これ、いくらなのか知らないけどお得だと思いますよ。2枚組だし。」
「え、そうなんですか?」

・・・とまぁ、妄想も想像力に限界が来たのでこのくらいでやめておくが、一世を風靡したこのアルバムも、もう忘れ去られようとしているのだろうなぁ。ちなみにアマゾンで値段を調べてみると1500円くらいで売られていることもあるらしいから、1000円は出し過ぎかも。でも500円じゃけち臭いしなぁ。

実をいうと、マイルス・デイビスは嫌いだった。音を聞く前に「ジャズの帝王」というタイトルに拒否反応を示していたのだったと思う。

そんな「聴かず嫌い」を吹っ飛ばしたのがアルバム「Four and More」だった。

Fourmorwこのアルバムはウェイン・ショーターが加入する黄金クインテットの一歩手前のメンバーで構成されていて、ショーターの代わりにジョージ・コールマンがテナーサックスで入っている。

私はわりとこのコールマンの演奏が好きなのだが、マイルスは気に入らなかったようで、即興性を至上課題とするマイルスに対してコールマンは事前にフレージングの練習をしているところをマイルスにとがめられて馘になった、という話を聞いている。

マイルスとコールマンを支えるリズムセクションは、ハービー・ハンコックのピアノ、ロン・カーターのベース、そして私を吹っ飛ばしたアンソニー・ウィリアムズのドラムだ。

しかし、周辺情報を集めてみると、このアルバムは別のアルバムを作った残りの音源で作られたものだという。のアルバムは要するにマイルスのカーネギーホール・ライブで、「My Funny Valentine」という。

Myfunnyvalentineもちろんこちらも同じメンバーで、このアルバムに入りきらなかった「Four」とかその他の曲を集めて作られたのが「'Four' and More」なわけだ。

これはさすがにいい出来のアルバムで、私の好きなアルバムのベストスリーに入る。余りものでできた「'Four' and More」に吹っ飛ばされるくらいの私だから、ご本家に文句なのあろうはずもない。

ひところはこれら2枚ばっかり聞いていた時代もあったなぁ、と思いつつも当時は今ほど情報があふれていたわけでもないので、「My Funny」にたどり着くのにも半年くらいはかかったんじゃなかったかな。

Sevensteptoheaven
さらに何年かかかって、「Seven Steps To Heaven」にたどり着く。

まぁ、マイルスばっかり追いかけていたわけでもないのだけれども、時代的には「My Funny」の前ということで、メンバー的にはピアノがビクター・フェルドマン、ドラムがフランク・バトラーだったかな。

あ、ハンコックとアンソニーが入っている曲もあるんだった。

実はこのアルバムに収録されている「Basin Street Blues」を最近聞いたのがきっかけでこの投稿を書き始めた、という次第。

Biches Blewの値段を調べていたら、「Bitches Blew40周年記念CD4枚組BOX」というのを見つけてしまった。ボーナストラックがたっぷりなんだが、一度はボツになったってことだからなぁ。

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2017年9月 3日 (日)

ヒノテル・ビンタ事件に悩む

ビンタは当たってなかったらしい。

「セッション」という映画があって、その中でちょうどそんなシーンがある。ラストシーンじゃなかったかな。ドラマーがコンサートをぶち壊すのだ。Blogに書いた気がしていたが見つけられなかった。この映画については「音楽系スポコン映画」というイメージを持っている。

Session_drummer

ビンタされた少年はその映画を見て何かを誤解したんじゃないかと思う。

じゃぁ、ヒノテルはどうすればよかったのか、というと、スティック取り上げても素手でドラム叩くんだから、電気楽器なら電源落とすとかケーブル抜くとかできるんだけれども、ドラムだからねぇ。スティック取り上げても叩き続けるのだから、これはもう襟髪掴んで引き離すしかないだろう。

平手打ちしようとしてのけぞってドラムから離すことができたのなら、それは成功だろう。ビンタが当たらなかったのはよかったんじゃないかな。かすったりはしたのかもしれないけど。

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2017年8月22日 (火)

Girlの決めどころで悩む

ビートルズが一世を風靡してもう50年になるんだなぁ。ビートルズの曲ではどの曲が好きですか? 私はミシェルとかイエスタディとかAnd I Love Herとかが演奏しやすくて好きっていうか。
しかし、本当に好きなのは実をいうとこの「Girl」だったりする。この曲はYoutubeではカバーしている人も少なくはないが、ジャズ系のアルバムなんかではあまりカバーされていないように思う。曲の構成があんまりジャズ向きではないんだろうなぁ。

曲中の「Gir~l」という部分がどうなっているのかというと、すごく単純な作りでIのコードを付けているだけ。キーCmの譜面だとこんな感じになる。

Girl

というわけで、特に悩んでいるわけでもないのでまたタイトルに苦労することになるんだな。

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