カテゴリー「語学」の14件の記事

2018年1月21日 (日)

難しい日本語に悩む

アメリカの外務省の一部に相当するらしいFSI(Foreign Service Institute)という団体というか組織があって、づまりその外務省の職員の言語教育を担当する部門らしいのだが、そのFSIが「英語話者にとって学ぶのが難しい言語」というリストを作っている。

で、そのリストを引用しているサイトがいくつかあるのだが、その原典のページがわからない。

原典がわからないままに、引用先からさらに引用してみた。カテゴリI~Vまであるわけだが、「*」が付いているのは同一ランクの他の言語よりも難しい、ということなので、日本語はランクVの中でも特に難しい原語で習得に88週間(2200時間)を要するということになっている。

Category I:       23-24 weeks (575-600 hours)
Languages closely       related to English
Afrikaans Norwegian
Danish Portuguese
Dutch Romanian
French Spanish
Italian Swedish
Category II:       30 weeks (750 hours)
Languages similar       to English
German
Category III:       36 weeks (900 hours)
Languages with       linguistic and/or cultural differences from English
Indonesian Swahili
Malaysian
Category IV:       44 weeks (1100 hours)
Languages with       significant linguistic and/or cultural differences from English
Albanian Lithuanian
Amharic Macedonian
Armenian *Mongolian
Azerbaijani Nepali
Bengali Pashto
Bosnian Persian (Dari, Farsi, Tajik)
Bulgarian Polish
Burmese Russian
Croatian Serbian
Czech Sinhala
*Estonian Slovak
*Finnish Slovenian
*Georgian Tagalog
Greek *Thai
Hebrew Turkish
Hindi Ukrainian
*Hungarian Urdu
Icelandic Uzbek
Khmer *Vietnamese
Lao Xhosa
Latvian Zulu
Category V:       88 weeks (2200 hours)
Languages which       are exceptionally difficult for native English speakers
Arabic *Japanese
Cantonese (Chinese) Korean
Mandarin (Chinese)
* Languages preceded by asterisks       are usually more difficult for native English speakers to learn       than other languages in the same category.

でも、言語の壁の厚さというのはどちら側から見ても同じなので、つまり日本語話者から見て英語を学ぶのは英語話者が日本語を学ぶのと同じくらい難しいということになるのではないだろうか。

ただし、日本人が英語を学ぶについては、外来語が多いとか、教育環境がそろっているとか、そういう補助的な力が働くので、日本語を学ぶ英語話者とは同列には比べられないとは思う。


Languagewall_2

つまり、日本人が第二言語としてまず英語を学ばなければならないというのは、やはり大変なハンディなんじゃないかと思うわけです。

しかし、そのハンディこそが逆に日本人の強さになるんじゃないか?日本人が全員英語を学ばなければならないという試練こそが日本人を強くする? まぁ、そうかもね。

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2017年10月14日 (土)

漢字の当て字で悩む

キシリトールが犬にとって毒なのだという話をしていて、ひょっとしたら「岸里徹」なんて名前の人がいるかもしれないと思った。ググってみると11万件ほどヒットした。

「木尻徹」ではどうか? こちらの方が意外に多くて52万件。「木尻透」で62万件だ。なんだか感覚に反してヒット数が増えるような気がする。

「軋徹」で17万件、「軋透」で38万件。これはペンネームに使えそうな気がする。

などとぼんやり考えていて、こんなふうにリラックスできるところが「可屁」だったりするのかなぁ、と思った。「可屁」には1万3千件ヒットした。江戸時代の小話に「屁上屁下唯可屁糞尊[へんじょうへんがゆいがへくそん]」という表現があったらしくて、その話がまわりまわってヒットするらしい。

というわけだから、「可屁」はひょっとしたら商標登録できるかもしれないよ。
Kahe

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2015年7月19日 (日)

新造語で悩む

【ぬねる】 ぬね-る 動詞 五段活用 ①本来あるべき順番とは違う順序で物事を行う動作を指す。

2015年7月19日未明放送の「ざっくりハイタッチ」で千原ジュニアが持論として紹介した新造語。

由来:

「ぬ」は「め」から派生した文字(のように見える)にも関わらず、50音順では「め」より先に出てくる。「ね」と「わ」、「る」と「ろ」も同様の関係にある。これら「ぬ」、「め」、「る」のように、本来あるべき順番から外れた順序になってしまうことを「ぬねる」という。

使用例:

ビル4階の医院に行くとする。エレベーターに乗って4階のボタンを押したところであとから来た人が乗ってくるとする。この人も同様に4階へ行くようである。エレベーターが4階に着くと、あとから来た人が当たり前のように先に降り、医院の受付へ先に入ってしまう。

こんな時にあなたは「ああ、あの人、ぬねりはったなぁ」と思う。ちなみに千原ジュニアはぬねった人を非難することはしないが、自分ではできるだけぬねらないように気をつけているという。

Nuneru

翌日追記:

「ぬねる」は2013年3月30日の「ジュニア40歳お誕生ライブ」が初出らしい。

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2015年5月31日 (日)

英語の試験で悩む

初めてTOEICの試験を受けたのはもうずいぶん前のことだ。1980年代じゃなかったかな? 立場上、300点位はとっとかないとカッコ悪いな、と思っていたのだが、受けてみたら600点だった。へぇ?本当かな?と思って、もう一度受けたら660点だった。どうやらそういうものらしい。

それからずいぶん時が経って、3度めに受けたのが2009年のことだった。660点の頃はまだ海外に行ったこともなかったし、仕事で英語を使うこともそんなになかったわけだから、十分経験を積んだ後なら800点台、ひょっとしたら900点台も狙えるんじゃないかと思っていたが、案に外して775点という得点だった。これにはがっかりした。

TOEICの得点の目安は以下のとおりで、最近の私なら(リスニングのところを除けば)900点レベルでないといけないのだ。リスニングは弱い。うん、たしかに弱いのだが。

TOEICスコア 900~990
  • 自分の専門分野の高度な専門書を読んで理解できる。
  • 英語を話す人達が行っている最近の出来事・事件についての議論を聞いて内容を理解することができる。
TOEICスコア 800~895
  • 英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。
  • 職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる。
TOEICスコア 700~795
  • 会議の案内等の社内文書・通達を、読んで理解できる。
  • 自分の仕事に関連した日常業務のやりかたについての説明を理解できる。
TOEICスコア 600~695
  • 自分宛てに書かれた簡単な仕事上のメモを読んで理解できる。
  • ゆっくりと配慮して話してもらえば、目的地までの順路を理解できる。
TOEICスコア 500~595
  • 電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる。
  • 打ち解けた状況で、  "How are you?""Where do you live?"  "How do you feel?"  といった簡単な質問を理解できる。
TOEICスコア 400~495
  • 看板を見てどんな店か、どういったサービスを提供する店かを理解することができる。

点数にもがっかりしたが、それよりもっとショックだったのは、試験の時間が足りなかったことだ。660点の頃は時間に十分余裕があったのに、775点のときには何問か回答できなかったものがあったのだ。うむぅ、やっぱり老化で頭の回転が悪くなっているのか?

そんなわけで、TOEICにはちょっと傷付けられたっていうか、苦手っていうか、点数を聞いてほしくないっていう感じではあったのだ。

また受けてみようかと思ったのは、なんでもTOEICも回を重ねて200回目とかいうことで、まぁちょっと思うところもあったりしたので。

そんな折に、「TOEIC受験講座」というのがあるということだったので、これを受けてみた。これは大変興味深かった。基本的には受験テクニックなのだが、これを知らないとそりゃ不利だわな、というふうなことがあって、4時間ほどみっちり絞られたのだったが、私にとって有益だったのは次の二点だった。

・リスニング問題の先読み

リスニング問題は配布される解答用紙に設問と選択肢が書いてあるので、いよいよ問題が読み上げられる前にそれら(設問と選択肢)を頭に入れておくと正解率が格段に上がる。これを知らなかったのはまったくアホとしかいいようがないが、試験問題の構成も何も知らずに受験していたわけだから、現場でそんなことにまで頭がまわるわけもなかったわけだ。TOEICを受験するひとにはきっと常識だったりするんだろうなぁ。

・音読しないこと

これも言われて初めて気がついたが、確かに私は英語を読むときに音読している。実際に口に出しているわけではないのだが、頭のなかで音にしているのだ。これは660点時代にはなかったことで、その後仕事で英語を使うようになってから、英語をじっくり丁寧に読むようになった。なるほど、自分でも英語読むのが遅いなぁと思っていたが、これが原因だったか。だから、775点の時にも時間が足りなかったのはきっとこれのせいだったのだ。

他にも細かいことはいろいろあってそれぞれに有益なのだが、割愛する。一点付け加えると、時間勝負なのでマークシートはいちいち塗りつぶさずにチェックだけしておいて、後で固めて塗りつぶすといい、とか。

で、対策だが、問題の先読みは講座でも指導されたし、一旦忘れ去ったものの試験場でもうまく実行することができた。

問題は音読で、長年身につけてしまった癖はそうそう簡単は治らないだろうと思った。でもとにかく始めてみようと思って、簡単なものを速読するという練習を試験の1週間前からやり始めた。TOEICの教材をとにかく頭に入らなくていいからすっ飛ばしながら見ていく。読んじゃうと音読してしまうので、とにかく流す。また、スマホに入れている英語版「Funny Facts(豆知識)」をこれまた斜め読みしていく。こういうのがどのくらい役に立つのかは分からないが、とにかく始めないことにはなんともならんだろうから。

そんなふうにして先週日曜日に受験してきたわけだが、2時間みっちりやると流石に疲れる。速読の練習をしたせいか、とにかく全問回答することはできた。聞くのも案外聞き取れたと思う。結果が出るのは1ヶ月位ということだが、さて900オーバーはちょっと無理かもしれないが、なんとか800点は超えたいところだ。

Toeictest

6月18日追記:

試験は5月24日だった。試験結果は6月23日に投函されるが、その1週間前からWEBで点数を見ることができる。つまり6月17日である。しかし、6月15日にはメールが来ていて「もう見ていいよ」と。

で、結論からいうと795点だった。800点にわずかに届かず。残念!

リスニング420点(86%)、リーディング375点(76.5%)ということなので、回答速度は上がったものの、その精度を上げることができなかった、ということなんだろうなぁ。音読じゃなくて、黙読の速読ということを精進せねばなるまい。

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2014年4月16日 (水)

日本語の夢で悩む

日本語で夢を見るなんてあたりまえだと思うだろう。日本人ならそれが当然だ。でも、日本語を勉強中の外国人だったら?
Youtubeでたまたま見つけたこの投稿で、この女の子は日本へ来てまだ半年くらいの頃にまだ日本語が十分に理解できないにもかかわらず日本語で夢を見るようになったということだ。

おもしろいのは、「カナダのおばあちゃんと日本語で話した」とか「旅行先のインドで、現地の言葉がわからないので現地の人と日本語で話した」とか言っている。まぁ私のこの辺はうろ覚えなので実際に動画を見て確認してみて欲しいが(日本語字幕付き:この子がつけた字幕らしくてところどころ言い回しがおかしいのはご愛嬌)、とにかく十分に習熟していなくても日本語で夢を見るというのはおもしろい。

日本語は英語をはじめとする欧米言語とは違って、基本的に「気」を伝えるための言語なので(個人的見解です)、そういうこともあったりするのかな? と我田引水的に思ったりしている。

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2014年3月24日 (月)

英単語クイズで悩む

Gailさんはシカゴに住む私のネット友達である。今ではfacebookの友人でもある。知り合ったのはもう15年以上前になる。まだ会ったことはない。

最初に知り合った頃、向こうは私を女性だと思い、私は向こうを男性だと思っていた。しかしいろいろ話をしてみると向こうは私とほぼ同年代の女性であることがわかった。彼女は当時「日本における英語教育」というテーマで博士論文を書いており、その後シカゴ大学から博士号を得て、シカゴ大学でも教えていたりしたのではなかったかな。私も彼女に協力するために日本の中学生用の英語教科書を送ってあげたりしたのだった。
そんな彼女がFacebookで紹介していたのがこのサイトだ。10秒以内に答えないといけない問題が10問出るだけだから勝負は早いよ。ぜひお試しください。
彼女は「3800点取った!」とか言っていて、彼女の友達が「3980点だ!勝ったぞ」とか言っていたので、私もやってみたが案の定惨敗であった。

「280点だった。外国人には難しいね。」と書いてみたら、「いや~、ネイティブでなくてそれくらいとれたらすごいよ」、「日本語でこういうのがあったら、俺なんか何にもできない」とかいう慰めのお言葉をいくつかもらってしまった。

英語を使うときには頭のなかにある日本語をまず「簡単な日本語」に言い直して、それから英語に訳すようにしているので、むつかしい単語は知らないのだ。いや、難しい単語を知らないからこういう技(パラフレーズ)を使うようになったということかもしれない。

きっとネイティブは私の英語を「文法的には問題ないが、子供っぽい単語ばっかり使っている」というふうに受け取っているんだろうと思うが、それは問題ない。私はネイティブのふりをするつもりはないし、仕事で使うときには、とにかく「物事を誤解のないように伝える」というkとが一番大事だと思っているので、同じことを何度も繰り返して、「いいか、Aだぞ、BじゃなくてAだ、BでもCでもDでもなくてAだ。」というふうな感じなので、まぁ「英語に似た何かべつのもの」と思われているのかもしれない。

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2014年3月 9日 (日)

「大丈夫」で悩む

いつの頃からだろうか、「大丈夫です」という言葉が否定的に使われるようになってきた。

例えば「お友達から始めましょうっ!」「大丈夫です…。」「…。」とかいうやりとりとか。英語にすると「I'm all right without your help.」とか、「No, thank you.」という意味合いになるのかな?

どうもそんなふうな言葉使いが嫌いで、自分で「大丈夫」をそんなふうに使うことはないと思っていたのだが、先日コンビニで「レシートはご入用ですか?」と聞かれて不覚にも「大丈夫です。」と答えてしまった。

後ほど反省して、「結構です」でも丁寧すぎて変だし、結局「いりません」というややつっけんどんな言い方をややストレスを感じながら使うことにした。こう考えると、「大丈夫です」というのはかなりしっくり来るのだなぁ。

同じように違和感を感じている言葉使いに「~してもらっていいですか?」というのがある。丁寧にだが、こういうことを言われるときには断れない状況になっている。こういう問いかけに対して、残念ながら「嫌です」と言ったことはない。

こういう言葉使いが増えてきているように感じるのはどういうことなんだろうなぁ? 日本人がお互いに優しくなっているんだろうか? それとも逆に生活の中にいろいろな軋み(きしみ)ができる状況に対して潤滑油的な言葉使いが広がっているのだろうか?


言葉としての選択肢が増えるのはいいことだと思うけれども、なんだかその背景となっている状況というのが気になる今日この頃であります。

5月10日追記:

例えばこのショートコント(?)で使われている「大丈夫」はなかなかきつそうだ。

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2013年6月15日 (土)

Schwaで悩む

吃驚仰天(クリビツテンギョー)である。これが本当なら目からウロコ、耳から耳栓、鼻から鼻カン、股間から…いやそれはちがうか。

でもどうやら本当らしいのだなぁ。

ことの始まりは、ボーカロイドのマニュアルに「シュワ」という言葉を発見したことだった。カッコ内に「あいまいな母音」と書いてあったのだったかな。で、その発音がどうも気に入らなくて、という話もすでに書いた。

で、やはりどうも気になるのでいろいろ調べてみた。すると、シュワというのはSchwaというドイツ語起源のことばで、要するに「e」を180度回転させた発音記号で表される英語発音のことであるということがわかった。ここまでは「ああ、あれのことか」で済む話だった。

ところが、英語に詳しい人たちの話として「英語の発音では、アクセントのつかない母音はすべてシュワ化する」という説(すべてではないという説もある)があちこちで書かれているのだ。つまり辞書に書かれている発音記号は実際にはそのとおりには発音されていない、と。

具体的には、以下のような例が挙げられている。

例えばbefore を私たち日本人はビフォアと発音してしまいがちだが、ア
クセントが後ろにあるため、第1音節は、あいまい母音のシュワとなり、バフ
ォアとなる。また、responsibility もリスポンスィビリティーと発音しがちだが、
実際にはアクセントのない母音はすべてあいまい母音になってしまう。従
って、アクセントのないpo, si, li の各母音はあいまい母音化し、レスペン
サベラティに近い発音になる。

これには驚いてしまった。つまり、私はそんな原則を知らないものだから、今まで(下手糞と自覚しながら)話していた英語というのは、外国人(非ネイティブ)丸出しの英語だったのだ。まぁ、英語圏へスパイとしてもぐりこむわけじゃない(本当はあこがれているんだが)のでそれでもいいんだけど。

話すほうはまだいい。問題は聞くほうだ。英語のリスニングが弱いのは自分でも重々承知していて、それは「ごめん、もっかい言ってくれる?」「ほんとにごめん、ゆっくり言ってくれる?」「まことにあいすまんが、もちょっとはっきり言ってくれる?」という小技で切り抜けてきたわけだが、これは相手が教科書どおり辞書どおりの発音をしてくれるものと期待していたからであって、「アクセントのない母音はすべてあいまいになる」ってことはつまり、主に子音だけで言葉を判断しないといけないってことじゃないか。

ということはつまり、英語を聞き取るということは聞き覚えたパターンと照合して認識しないといけないということで、私がこれまでやってきた「さぁ何でも来い、母音と子音の組み合わせを聞き取って単語に復元し、意味を汲み取ってやるぞ」というのは大間違いだったということになる。うん、実際そうだったのかも。

実際に職場で何人かにこの話をしてみると、私のように仕事上しかたなく英語を話しているが、海外に住んだことのない人は「シュワ?手話?なにそれ?」という反応だった。海外に住んでいたことのある人は「ああ、言われてみればそうだなぁ」という人と「うんそうだよ、あまり知られていないけどね」という2種類の反応に分かれた。



いや~、これは本当にビックリだよ。これは例えてみれば音楽で「アクセントのない音は全部あいまいな音程にしておけばいいんです」と言ってるようなものだものなぁ。

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2012年1月21日 (土)

Wの謎で悩む

アルファベットのABCの順番はどうやって決まったんだろうか? と思って調べていたら、アメリカのどこかのサイトで説明を見つけた。そのサイトがどこだったか記録していないのだが、内容は大体覚えている、ような気がする。どこかのBBSで誰かの質問に答えていた人がいたのだ。

もともとの起源は中東のどこかだったと思う。アラビア文字が起源だったのかな? そこからラテン語を経てヨーロッパ各地へ広がったんだったと思う。

しかし、アルファベットは最初から26文字あったわけではなかったらしい。実際、ポルトガル語なんかは今でも23文字しか使わない。昔はもっと少なかったらしく、例えばUとVが区別されていなかった頃があったり、WXYZなどは必要に応じて後から付け加えられたものだとか、「GはあきらかにCから派生したものである」とかいう記述もあった。

そういえばJもきっとIから派生したんじゃないだろうか? Jは英語ではローマ字と同じような発音だが、発音記号として使われるときにはY的な音を表すし、ドイツ語ではまさにYの音を表しているから、Iからの派生と考えるのも納得できる。横浜で「~じゃん」というのが大阪へ行くと「~やん」になるのもそんな感じ?

おもしろいと思ったのは、UVが区別されていなかった頃があった、ということだ。しかもそのころまだWという文字はなかったらしい。ということはひょっとしてWをダブリュゥと読むのは、Double-Uつまり「Uが2つ」という意味なのではないだろうか。

そんな仮定を実証しようと「double-U」を検索すると、なんだかそんな名前の女性ボーカル・デュオがあるらしく、そればっかり引っかかってくる。あれ?ひょっとしてあれか?姉妹グループでお姉さんのほうが亡くなったグループ?

まぁそんなわけで、Wがdouble-Uなのかどうかは謎なのであった。

1月23日追記:

Wikipediaに「アルファベットの歴史」というのがあって、そこで「Double U」について触れられている。でも私の考えがドンピシャで当たっているということではないようだなぁ。

アルファベットの系統図としてはこちらが面白い。左のほうのLatinとかいうあたりが現代英語のアルファベットに相当するようだ。

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2011年2月 9日 (水)

YESとNOで悩む

英語のYESは「はい」、NOは「いいえ」だと思っている人が多いだろうけど、これは間違っている。ほとんどの日本人が中学校で学んでいるはずなのに、いつの間にか忘れてしまうらしい。これは英語を間違って理解しているというよりも、日本語の特殊性を日本人が理解していない、ということじゃないかと思う。

日本語の「はい」は「あなたの言うとおりです」という意味だ。「いいえ」は相手が言ったことに対して否定することになるから、日本人にとってはストレスになるのでできれば使いたくない言葉だ。

英語のYES/NOは相手の質問に対して単に答えているだけなので、西洋人は「NO」ということに全くストレスを感じない。

実例をあげると、英語では以下のような会話となる。

 A:「じゃぁ、追加で税金を払わなくてもいいんですね?」
 B:「NO」

ここでBの「NO」は「払わなくて良い」ということなので、日本語に訳すと「はい」となる。Bの回答を省略なく書くと、

 No, you don't need to pay additional tax.

日本語では、

 「はい、払わなくて結構です。」

となる。「NO」は話題の内容が否定であることを示しているだけで、相手の言ったことを否定しているのではないのだ。回答の主文が否定形だからその代表が「No」なのだ。

まだ学校で英語を学ぶ前のことだったと思うのだが、新聞によく雑誌の広告があって記事のタイトルなんかが表示されていたりする中に「パリジャンは笑顔で”ノン”と言う」というのがあって、子供心にこれには驚いた。

それは今でも鮮明に覚えていて、おそらくこれが私の最初の海外カルチャーショックだったのではないだろうか。「へぇ~、フランス人というのはそんなにドライなのか!?」と驚いたわけだが、今思えばなんてことはない、上記のようなことを理解すれば「ノン」というのに何のストレスをも感じないのはあったりまえのことだったのだ。

そういうふうに考えると、「NOと言える日本」という本があったがあれはなんだったのだ? とか、「YESMAN」という言葉が西洋人にも通じてしまうのはどういう事なんだろうか? とか、西洋人が首を横に振る動作と「YES/NO」は本当に合致しているのだろうか(合致している、と彼らは言うのだが)? とかお悩みの種は尽きないのだ。

私の経験ではこんなことがあった。アメリカ人のエンジニアと一緒に仕事をしていて、彼が「昨日、設定を変えてないよね?」と聞いてきたので「うん、あ、いや、NO, I didn't change any parameters」と答えたのだが、彼がそれにかぶせて「ほんとに?; Really?」と聞いてきたので、思わず「Yes!」と答えてしまった。ここは「No」で押し通すべきだったのだった。あるいは「Really!!」かな。

こんな経験をしているので、私はめったに「YES」と言わなくなった。その代わりに「Right!」、「Correct!」、「I agree you」などの日本語の「はい」に近い言葉を使うようにして、「NO」という場合にはできるだけそのあとを略さないように主文まで言い切るようにしている。仕事関係で英語で会話していて「ボケっぱなし」は許されないから。

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