大事なものほど失くしてしまう。あそこにあるはずだと思っているのに、いざ必要となって探し始めると出てこない。大事にしまっておいたものほど見つけにくいのは平常心を失っているからなのだろうか?
いまだに不思議なのはWIndows2000英語版のインストールCDだ。これは当時なかなか手に入らなくて、あめりか出張の折にサンノゼのFry'sで買ってきたのだが、確かにスーツケースに入れて帰ってきたのに日本に帰ってみるとこれがないのだ。仕事で必要だったので、かなりすったもんだしたのだったが、領収書はあるのだが現物がないので結局自腹になったんだったと思う。
CDで思い出すのはMicrosoft Encartaというマルチメディア百科事典で、これは1993年だったと思うがその前年の1992年版をCDROMショップ(当時はそういうのがあった:Laser5がお気に入りだった)で購入してその完成度に驚いたのだった。いや~、これこそマルチメディアだわ、と。
まずこのCDROMをPCに入れると、タイトルと同時にあの有名なキング牧師の「I have a dream ・・・」という演説が流れる。最近のTVCMでもちょっと使われていたりするのだが、気がついた人はいるだろうか?
そこから先はキーワード検索で関連項目の静止画や動画、音声などが流れたりする。鳥の項目では鳴き声が出たりして喜ばせてくれる。
そんなEncartaだったが、なんといっても英語版で日本語版が待たれるところだった。日本語版が出たのは1997年だった。これは日本マイクロソフトも相当力を入れていて(当時 -と言っても企画当時ということだが- はインターネットよりもこっちのほうがビジネスになると踏んでいたようだった)、執筆者の一覧などを見てもなかなか豪華なものだったと記憶している。
で、当然のことながらその日本語1997年版も購入したのだが、これも見当たらないんだなぁ。どこ行った?
日本語版はCDROMの2枚組で、なるほど、これからはこういう時代になるな、辞書もいるし辞典もいるしと考えた私は、PCには複数のCDドライブが必須であると考えて高さ80cmというフルタワーのPCケース(CDドライブを6台収容できる)を購入し、今ではその捨て場所に困っている。
もうひとつ探しても出てこないCDROMがあって、それはドイツのミュンヘン郊外にある航空博物館で購入したCDROMだ。これは当時のレートで数千円したはずでなかなかの買い物だったのだが、これが探しても探しても出てこない。
ところがこれがひょんなことから見つけることができたのだった。
どこが「ひょん」なのかというと、付属の小冊子をたまたま本棚の片隅で見つけたことだった。あ、こういう本が付いていたんだったら、本棚にあるのかもしれないな? と思って探したら、やはり出てきた。
CDROMだからというので、CDケースの形を探していたから見つからなかったので、いやいや、こんなパッケージのまま保存していたとはっ。
真ん中がCDパッケージで、左がその小冊子、右はドイツ博物館ぜんたいのパンフレットだったと思うが、なにしろ全編ドイツ語なので、写真しか見ない。
CDROMのパッケージを開けるとこんな感じ。精密に組み立てられたボール紙製で、こんなパッケージ捨てられるわけがない。CDにプロペラが印刷してあるのが泣かせる。
で、早速その中身を紹介しようと思ったのだが、これが当時のWindows環境でないと動かないのかなぁ?QuickTimeの最新版をインストールしてある環境では小さな動画を個別にしか見ることができない。これではせっかく出てきてもらった意味も半減だ。
これらの小さな動画はとりあえずスクリーンショットお見せするとして、動画はすでにYoutubeにあるかも知れず、まずはそっちを探して、Youtubeになければ私がuploadして、ってのはまずいんだろうか? 1998年作成(撮影はもっともっと前)の動画なんだけど。
現在のPC環境では動画の一部しか見ることができないのだけれども、そのひとつがこれでジェットエンジン搭載のVTOL(垂直離着陸機)だ。
これが試作機であるということは、尾翼がないことでわかる。無尾翼機というわけではなくて、尾翼はまだ作ってないのだ、という感じ。
後ろから見ると、「尾翼はないけれども、そのうちに作りますよ、今はとりあえず垂直に離着陸するだけの実験機なんでね。」という感じが伝わってくる。
もうちょっと開発が進むと、こうやってちゃんとした機体になっていて、動画でも立派にびゅんびゅん飛んでいく。パンフレットも探してみたが、この機体がどういう時期にどういう経緯で開発されたのかということは(写真を見た限りでは)わからなかった。
これって、Windowsだからだめなのかなぁ?MACだったらちゃんと見えるんだろうか?
というわけなので、youtubeで関連動画を探したので私が当時感動したその一部でも見ていただけるかと。
詳しく書くと、これはドイツ博物館のミュンヘン分室なんんだろうか、シュライスハイム(Schleissheim)という場所にある博物館で、地名的にはOberSchleissheimになるんだろうか?駅がそんな名前だった気がする。
駅から博物館まで歩く途中にお城があってその中を通っていくのだが、そのお城もなんだか博物館みたいになっていて昔の人形なんかが飾ってあったりした。そこをうろうろしていると、そこの城主という人が現れて「どこから来たのかね?」「アウス・ヤーパン」「おお、ヤーパンから来た人は初めてだ」とか言う、ほんとかね?
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